29歳、離婚しました。

家事は元妻にまかせっきり。そんな生活力ゼロ男の離婚後の生活を綴ったブログです。著者がその後の生活の中で見つけた生活術やお役立ち情報をお届けします。

PCの寿命はどれくらい?何年使える?電源やバッテリーが壊れやすい?

      2018/07/04

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はるるは仕事柄、数百台のクライアントPCやサーバー、ネットワーク機材の管理・設定を行っています。
そのため友人や同僚から、こんなことを聞かれることがあります。

PCの寿命はどれくらいなの?何年くらい使えるの?

特に新しいPCの購入検討をしている方や、PCの買い替えを考えている方から聞かれることが多い質問ですね。

PCは安いものでも3~7万円くらい。
高いものであれば15~25万円、高性能なものであれば35万円を超えることもあり、決して気軽に買える安い家電製品ではありません。
そのため、一度買ったらどれくらいの期間使えるものなのかが気になるのは、当然のこと。

また寿命に関連して、電源やバッテリーが壊れやすいの?※と聞かれることも多いです。

※『バッテリーの充放電性能の極端な低下』を壊れると表現しての質問。

そこで今回は、デスクトップPCやノートPCの寿命はどれくらいなのか?
電源やバッテリーが壊れやすいの?といった内容について、はるるの見解をご紹介します!

PCの寿命はどれくらいなの?何年くらい使えるの?

一般的にPCの寿命と言えば、何らかの理由でPCが使えなくなるまでの期間を指します。
そしてPCの寿命を決める要因は複数あり、その中のどれかに該当したことでPCが使えなくなれば、そのPCは寿命を迎えたことになります。

複数ある要因の中のどれに該当してPCが寿命を迎えるのかは、主な用途・使い方や設置環境、製品の個体差によって異なることであり、明確にこれだ!
と言うことはできませんが、たとえば以下のような要因が考えられます。

PCを構成する内部パーツの破損(機械の寿命)

PCの内部にはCPUやメモリー、HDD、SSD、グラフィックボード、電源ユニット(PSU)など、たくさんのパーツが使用されています。
それらパーツのうちのどれか一つ、または複数が破損してしまうことで、PCが使えなくなることがあります。

破損したパーツと同じパーツを購入できる場合は、破損したパーツを良品と交換することでPCを修理でき、寿命を伸ばすことが可能です。
しかしPC本体や内部パーツの製造から5年を過ぎたあたりから、同型パーツの製造終了により交換部品を手に入れづらくなることが少なくありません。

破損したパーツと同じ機能を持つ新型パーツや他社の同等品など、代替品を用意できれば良いのですが、もし用意できなければそのPCを使うことができなくなったり、PCの機能が一部制限されるようになります。

また破損したパーツの修理は可能なものの、修理代が高額となり、新しいPCを買った方がお得だ!
と考えられる場合も、機械の寿命と考えても良いでしょう。

破損する内部パーツの例、故障しやすいパーツについて

はるるが過去に遭遇した破損内部パーツには、たとえば以下のようなものが挙げられます。

  • CPU
  • メモリー
  • グラフィックボード
  • マザーボード
  • HDD(SATA、SAS、NL-SAS = nearline SAS)
  • RAIDコントローラー
  • 電源ユニット(PSU)
  • 有線LANのネットワークアダプター
  • 光学ドライブ
  • 各種冷却用ファン(軸ブレ・ファンの羽根折れ)

PCにくわしい方であれば分かると思いますが、一般的なPCに使われている主要な内部部品のほぼすべてについて、過去に一度以上破損を経験しています。
そのためPCの内部部品については、どれが壊れてもおかしくありません。

ネット上ではHDDの破損が圧倒的に多い、という情報をよく見かけます。
ですが個人的には一番多く見かけるのは、電源ユニット(PSU)の破損
次いでHDD、マザーボード、有線LANのネットワークアダプターです。

破損することが多いパーツは、主な用途・使い方や設置環境によって異なるものであり、これははるるのこれまでの経験による考えです。

電源ユニットなんて壊れそうにないけどなぁ…なんて思われるかもしれません。

ところが電源ユニットは経年劣化により、内部にあるコンデンサというパーツの静電容量(蓄えられる電気の量)が少しずつ低下します。
また低温時に性能が低下する特性があり、これにより冬にPCが起動しなくなる、気温が低い日に負荷をかけるとエラー画面を表示して勝手に再起動するなどの問題が起こります。

参考:寒い時にPCが起動しない場合は部屋が温まるまで待ってみて!

この例では電源は完全に壊れているわけではないこともあります。(低負荷時なら正常動作する、温度が上がれば正常に動作するなど。)
ですが性能低下により以前と同じように使えなくなることも、製品の寿命ととらえて良いでしょう。

3~5年を超えたあたりから故障が増えます!

正確なデータを取っているわけではないのであくまでも主観ですが、はるるの経験上、クライアントPCは購入・稼働開始から3年ほど経過したあたりからハードウェアの破損が増えるという印象を持っています。
またサーバー機はラック・タワー型を問わず、稼働後5年が経過したあたりから破損が増える印象があります。

そして稼働開始から時間が経てば経つほどに破損は増えます。
ですが10年を経過してもすこぶる快調に動作しているサーバー機もあり、一概に何年で壊れやすくなるとは言いづらいんですよね。

ただたくさんのPCやサーバー機を管理してきた経験からは、3~5年を超えたあたりからPCのハードウェア障害が増えると感じており、PCの機械的な寿命は3~7年くらいかな、と考えています。

摩耗故障期間は稼働開始3~5年後に開始!

工業製品の故障率は、一般的には以下のように推移すると言われています。(バスタブ曲線と呼ばれています。)

バスタブ曲線の図

(JEITA – PC修理関連Q&Aより引用)

PCも工業製品であり、故障率は概ねこれと同じように推移するはず。
そしてPCの場合は摩耗故障期間が、稼働開始から3~5年経つと始まるのだと考えています。

バッテリーの寿命 = PCの寿命という考え方も

PC・サーバー製品の多くには、バッテリーが搭載されています。
このうち特にノートPCのバッテリーについて、バッテリーの寿命 = PCの寿命という考え方もできます。

ノートPCはバッテリー駆動により、電源がないところでも使えるのが大きな特徴の一つです。
ところがバッテリーは消耗品であり、徐々に性能が低下します。

そして最終的には、バッテリーではごく短時間しか動作できない、充電をやめた(バッテリー駆動に切り替えた)直後に電源が切れてしまう状況となります。
こういったバッテリーの寿命を迎えた状態をもって、PCの寿命を迎えたと考えることもあります。

これはバッテリー自体がそれなりに高価である。
小型軽量性能を追求したノートPCでは、バッテリーが簡単に脱着できず、メーカー側での交換作業が必要で費用が高い、などの理由から。

ノートPCのバッテリーの寿命はユーザーの使い方、とりわけ充電回数と充電の仕方に大きく影響を受けます。
正しい使い方をすれば3年ほど経過していても、購入当初の50%以上の性能を維持していることが多いです。

ところが常に充電しっぱなしで使うなどすると、使い始めてから1年以内にバッテリーの性能が著しく低下してしまうことも
この『短期間のうちに起こる極端な充放電性能の低下』を体験した方は、冒頭に書いたような『バッテリーが壊れやすい』という印象を持ってしまうのでしょう。

参考:ノートPCのバッテリーを長持ちさせ、寿命を長くする方法

またPCにはこの他に、マザーボードやRAIDコントローラーにもバッテリーを搭載しています。
これらのバッテリーは簡単に交換可能※なので、これらのバッテリーの交換が必要になった = PCの寿命とはならないでしょう。

※ノートPCのマザーボードのバッテリー交換はとても面倒な場合もあります。

性能不足(性能的な寿命)

PCはハードウェア(機械部品)本体やWindowsなどのOSだけでは、決して多くのことはできません。
これに、アプリケーションソフトウェアや処理に必要な特殊な外部機器などを追加することで、たくさんのことができるようになるのです。

そしてアプリケーションソフトウェアを更新したり、最新の外部機器に変更した場合、PCに対してより高いハードウェア性能を必要とすることが少なくありません。

このときPCの性能不足により処理に時間がかかる、処理の途中でタイムアウトエラーが発生するなどの問題が起こることも。

ボトルネックになっている内部パーツをより高性能な製品に交換することで、性能が十分に向上する場合には、交換で解決することもあるでしょう。
ところがPCの全体的な性能が不足しているケースでは、PCを買い替えた方が良いことも少なくありません。

PCにはこういった性能不足による性能的な寿命もありますが、PCの用途によって異なる話なので、何年で性能不足となります!とは言えません。

特にPCの内部で使用されているCPUやGPUなどの半導体製品の性能向上はとても早く、性能が半年前の製品よりも30%アップ!
なんてことも少なくありません。

サポート状況(サポート面での制約による寿命)

アプリケーションソフトウェアや処理に必要な特殊な外部機器のドライバーソフトウェアでは、ほとんどの場合サポートされるOSは特定のバージョンに限られます。
そしてアプリケーションや外部機器を新しいバージョン・製品に変更するケースでは、現在PCに搭載しているOSがサポート対象外となってしまう※こともあるでしょう。

※外部機器の変更時は、ドライバーソフトウェアのサポート対象外となってしまう。

この場合変更をあきらめるか、当該PCのOSをサポートされる新しいバージョンのOSに変更する。
または新しいバージョンのOSを搭載したPCに買い換えるほかありません。

あとはサポート対象外であることを承知の上で、現在のOSのまま新しいアプリケーションや外部機器を使う、という方法もあるにはあります。
ですが正常に動作しない可能性があることから、推奨はしません。

と言いますか、インストール時に『本ソフトウェアはお使いのOSには対応していません。』というメッセージが表示され、そもそもソフトウェアをインストールできないケースもあります。

こういったサポート状況による寿命(サポート面での制約による寿命)も考えられるのです。
そしてこの寿命についても、PCの用途によって他用途のPCに比べ、早まることもあれば遅くなることもあり、明確に5年です!などとは言えません。

OSの更新はうまくいかないことがある

OSの更新は決して難しい作業ではありません。※
しかし新しいバージョンのOSのライセンス、または更新ライセンスが必要であり、費用がかかります。

またPCの性能不足により、新しいOSのインストールが厳しいこともあるでしょう。(これも性能的な寿命。)
仮にOSのインストールはできたとしても、PC内部パーツの新しいOS向けのドライバーソフトウェアがサポート(開発・公開)されておらず、機材を認識させられないケースもあります。

したがってOSの再インストールはうまくいかないことが少なからずあり、これもサポート面での制約による寿命と言って良いでしょう。

※そのままアップグレードできず、OSの再インストールが必要な場合は、少し難易度が上がります。

OSやアプリケーション自体のサポート終了

Windows OSやOfficeなどのアプリケーションソフトウェアでは、サポート期間が定められています。

たとえばWindows 8.1はメインストリームサポート終了日が2018年1月9日 、延長サポート終了日が2023年1月10日。
Windows 10やOffice2016では、メインストリームサポート終了日が2020年10月13日 、延長サポート終了日が2025年10月14日といった具合いです。

サポートが終了した製品を使用し続けるのは、セキュリティー上好ましくありません。
そのためアプリケーションソフトウェアのサポートの終了時期が近づいたら、早いうちに新しいバージョンの製品に更新しなければなりません。(OSの更新も必要な場合あり。)

またOSのサポート終了時期が近づいた場合は、OSの更新が必要です。

先にも書いたとおりOSの再インストールはうまくいかないことが少なからずあり、これもサポート面での制約による寿命と言えます。

PC・サーバーの耐用年数は4~5年です

PCやサーバーは減価償却資産であり、サーバーとして使用するPCの耐用年数は5年
それ以外の用途に使用するPCの耐用年数は4年です。

PCやサーバーなどの減価償却資産が利用に耐える年数 = 耐用年数であるので、この観点からはPCやサーバーの寿命は4~5年とも言えそうです。

※減価償却は高額かつ長期にわたって利用できるものについて、その購入費用(経費)を購入年にすべて経費とするのではなく、少しづつ計上する仕組みのこと。少額減価償却資産に該当した場合は、購入年に一括で経費にできます。

PCの寿命は3~7年くらい

ここまでに書いてきたように、PCの寿命には機械の寿命性能的な寿命サポート面での制約による寿命などが考えられます。
このうち、どの寿命によりPCの寿命を迎えるかは、そのPCの主な用途・使い方や設置環境、製品の個体差によって異なります。

一般的にはサポート面での制約による寿命を迎えることは少なく、機械の寿命や性能的な寿命により、PCの買い替えを検討される方が多いはず。

過去の経験からPCの機械的な寿命は3~7年くらいであろう、というのは既に書きましたが、性能的な寿命については使用開始から3~5年程度で性能に不満を感じ、はるるに相談してくる方が結構多いです。

したがってデスクトップPCやノートPCの寿命は3~7年くらいだろう、というのがはるるの見解です。(サーバーは5~7年くらい。)

補足:はるるの場合は?

ときどき『はるるはどれくらいでPCを買い換えるの?』と聞かれることがあるので、補足します。

はるるの場合、主に使っているPCは性能向上を目的とした部品交換を半年~1年に1回程度の頻度で行っており、この意味で言えば寿命は半年~1年ということになるのかもしれません。

また2~3年に1回程度の頻度で性能向上のために、ガラッと内部構成を変更(内部パーツを交換)しています。
この観点からは、寿命は2~3年ということになりそうです。

2~3年でほぼすべてのパーツを新しいものに変更しているため、機械の寿命(機械の故障)でPCの寿命を迎えることはほとんどありません。
そのためはるるが主に使っているPCについては、半年~3年程度で寿命ということになるんじゃないでしょうか。

以上、補足でした!

 - Windows, デジタル・家電, 生活

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