29歳、離婚しました。

家事は元妻にまかせっきり。そんな生活力ゼロ男の離婚後の生活を綴ったブログです。著者がその後の生活の中で見つけた生活術やお役立ち情報をお届けします。

Windows Serverの構築・運用の勉強にはマイクロソフト監修の標準テキストがおすすめ!

      2017/09/09

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最近、勤務先の後輩くんの一人がWindows Serverに興味が出てきたらしく、こんなことを聞いてきました。

Windows Serverの勉強をしたいんですが、おすすめの本はありませんか?

後輩くん『Amazonで検索するといろいろな本が見つかるんですが、どれも高いので失敗したくないんですよ!』

はるる『あ~、たしかにWindows Server関連の本は専門的な技術書のような本が多いから、どれも高いよね。』

後輩くん『そうなんです!だから、はるるさんのおすすめの本を教えてください!』

はるる『うん、わかったよ。それでWindows Serverの何を勉強したいの?』

というわけで後輩くんの話をくわしく聞いてみると、以下のような内容を勉強できる本が欲しいとのこと。

  • Windows Serverで何ができるのか、よく分からない。
    そのためWindows Serverの機能をある程度網羅しているような内容の本が欲しい。
  • ファイルサーバーを構築したいので、その方法が知りたい。
    ファイルサーバーなので、当然バックアップ手法についても書いてあると、なお良し!
  • Active Directoryというやつが何なのかを知りたい。
    また構築をしてみたい。
  • Hyper-Vについて知りたい。
  • WSUSという機能も利用できるみたいだけど、これについてもどんなことができるのかを知りたい。

どうも後輩くんは、Windows Serverに興味はあるものの、実際には何ができるのか。
Windows 7やWindows 10などの一般向けのWindowsではできない、Windows Server特有の機能には、どんな機能があるのか。
会社でも利用している、Windows Serverが提供するActive Directoryとは一体どんなものなのか。
といったようなことが知りたいようです。

そこで今回は、はるるがこの後輩くんにもおすすめした、Windows Serverの機能やその構築・運用方法のことがよく分かる素晴らしい本をご紹介します!

Windows Serverの機能全般について勉強するなら、マイクロソフト監修の標準テキストがおすすめ!

こちらがはるるがおすすめする、Windows Serverの機能全般について広く解説されている本標準テキスト Windows Server 2012 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイドです!

この本は、2016年8月時点での最新のWindows Server OSである、Windows Server 2012 R2について解説しています。

定価は税抜き4,000円(2016年8月現在税込み4,320円)と、一般の書籍と比べるとかなり高価。
ですが技術書としては、さほど高い部類の本ではありません。

またその内容には、4,000円以上の価値は十分にあると思います。

マイクロソフトさんが技術監修している本なんです!

この標準テキスト Windows Server 2012 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイドの著者は、知北 直宏(ちきた なおひろ) さん。
Microsoft MVPを受賞されている高い技術力をお持ちの方です。

そして技術監修には、Windows Serverの開発元であるマイクロソフトさんの日本法人、日本マイクロソフト株式会社のサポートエンジニアの方が携わっているそうです。(本文中の『はじめに』に記載。)

そのため情報の正確性が高く、また解説も非常に分かりやすいのが、おすすめする理由の一つ。

795ページにわたる圧倒的ボリュームで、Windows Server 2012 R2の基本的な機能全般を網羅!

本書は巻末の索引部を除くと795ページもあります。(目次が20数ページあるので内容そのものは、770ページ前後。)
そしてWindows Server 2012 R2で利用可能な基本的な機能全般について、解説しています。

それはたとえば以下のような内容です。

  • 記憶域スペースなどのストレージ関連。
  • Windows Server 2012から利用可能になったNICのチーミングなど、ネットワーク関連について。
    (NICのチーミングは、Windows Server 2008 R2以前のOSでもドライバーの機能を使えば可能です。)
  • 非AD(Active Directory)環境で使用するローカルユーザー、ローカルグループに関する内容。
    (ワークグループ環境で使用するユーザーやグループに関する内容です。)
  • ADの概要・構築手順・管理機能
    フォレストやドメイン、GPOの設計から構築、運用時に使用する管理機能など、AD全般について解説されています。
  • Hyper-Vによる仮想化の概要・構築・DRについて
    ハードウェアリソースの有効活用や災害復旧(Disaster Recovery = DR)の面で強みがあることから、近年盛んに利用が検討されているであろうサーバーの仮想化。
    Windows Serverでは、Hyper-Vと呼ばれる標準機能で仮想化技術を提供しており、これについても詳細に解説されています。
  • ファイルサーバーの設計・構築・管理機能
    Windows Serverをファイルサーバーとして使う際の設計について、共有の仕方、FSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー)による各種設定。
  • DNSサーバーの概要・構築手順・管理機能
    特にAD環境では重要なDNSサーバーについて、かなり詳しく解説されています。
  • DHCPサーバーの概要・構築手順・管理機能
  • WSUSサーバーの概要・構築手順・管理機能
  • iSCSIに関する機能
    (iSCSIターゲットやiSCSIイニシエーターの設定について)
  • WebサーバーやFTPサーバーの概要・構築手順・管理機能
  • Windows Server バックアップなどのバックアップ、回復について

これら以外にも、クラスターに関することやパフォーマンス監視に関することなど、Windows Server 2012 R2で利用可能な機能について、かなり広く書かれています。

ライセンスについても詳しく書かれています!

Windows Serverを使うためには、一般向けのWindowsと同じようにライセンスが必要です。
具体的には、Windows Serverではサーバーライセンスが必要となります。

そしてクライアントがWindows Serverのインスタンス(実行単位のこと)にアクセスする場合には、これだけではなく、CAL(Client Access License = キャル、カル)も必要です。
さらにWindows Serverへのアクセスの仕方によっては、EC(エクスターナル コネクタ)ライセンスが必要となるケースも。

これらのライセンスの詳細について書かれている書籍は少ない印象ですが、本書ではかなり詳しく解説されています。

ただこの本の内容だけでは、実際の運用環境で必要なライセンスの種類、数を正確に把握するのは難しいかもしれません。
そのためライセンスを調達する際は、VLSC(マイクロソフト ボリューム ライセンス サービス センター)などに電話で問い合わせて、購入すべきライセンスの種類や数について、しっかりと確認した方が良いでしょう。

システムの概要や導入シーンを説明して、必要なライセンスについて相談すれば、最も最適なライセンスの買い方などについて、的確なアドバイスをいただけるはずです。

一部の項目では、設計についても書かれています!

Windows Serverの解説本の多くでは、こうすればこんな機能を設定できます、といった内容のものが多く、設計方針について書かれているものは多くはありません。
ところが本書では、ActiveDirectoryやOU、DNSサーバー、ファイルサーバーなどの一部の項目については、設計方針についても言及されています。

これはこれからADやファイルサーバーの構築をする、または勉強する方にとって、とても参考になる内容でしょう。

たくさんの図と表で分かりやすく解説されています!

本書を書店などで試し読みしていただけるとよく分かると思うのですが、かなり多くの図や表、そしてWindows Serverの実際の画面のスクリーンショットを用いて各機能が説明されており、とても分かりやすいです。

Windows Serverの各機能のプロパティや設定画面を眺めていると、ときどき設定項目に対する日本語の意味が難解で分からない時があります。
こんな時、本書の当該機能の解説ページを見ると、各機能の設定項目一つ一つに別表で解説が行われており、それぞれの意味や違いを理解できるので、正しい設定を行うための大きな助けとなることでしょう。

ベストプラクティスがたくさん!

ある結果を求めるために、もっとも効率の良い方法やおすすめできる技術・手法、望ましい結果を得られるであろう方法のことをベストプラクティスと呼びます。
Windows Serverの設定においても、ある条件・要件では、この設計・設定が最も適切であろう、といったベストプラクティスが多数存在します。

本書では各機能の解説の随所に、このベストプラクティスが書かれており、とても参考になります。

この本で詳しくふれられていない内容について

本書では、ADやOU、GPO全般の設定に関する内容は詳しく書かれていますが、各ポリシーの詳細については書かれていません。

そのためGPOで設定可能な各ポリシー一つ一つがどういった意味を持ち、どんな設定が適用されるのかについては掲載されていません。

またたとえばファイルサーバーが公開している共有フォルダーの『以前のバージョン』タブを、特定のドメイングループには表示させたくない場合には、どんなポリシーを設定すれば良いのか?
といった逆引き的にポリシーを調べられるような内容も掲載されていません。(参考までにこれについては『リモートファイルの以前のバージョンの一覧を表示しない』ポリシーを有効にすれば対応可能です。)

さらにWindows ServerをGUIではなく、コマンドプロンプトやPowerShellなどで設定したい方の場合、各設定項目をCUIで設定する際のコマンドが知りたいことでしょう。

これについては一部の機能のみ、PowerShellによる設定が示されています。
ただ全部の設定項目について書かれているわけではありません。

こういった内容についての詳細を知りたい方には、本書はあまりおおすすめできません。

Windows Server 2008 R2版も販売されています!

今回ご紹介した標準テキスト Windows Server 2012 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイドでは、書籍名のとおりWindows Server 2012 R2について書かれています。

ただ勤務先のサーバー群はWindows Server 2008 R2なんだよなぁ、という方には、知北 直宏(ちきた なおひろ) さんが書かれているWindows Server 2008 R2版の標準テキスト、標準テキストWindows Server 2008 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイドをおすすめします。

2008 R2版については、マイクロソフトさん監修とは書かれていませんが、2012 R2版と同様にとても勉強になる素晴らしい内容です。

はるるはもちろん2008 R2版、2012 R2版ともに書籍版を購入して手元にあります。

次期Windows Serverは2016(2016年8月現在の情報)とのことですが、次の標準テキストはきっと2016 R2版で発売されるのかなぁ、なんて思います。
(2008、2012共にR2版が出版されているため。)

もし2016 R2版の標準テキストが発売されたら、すぐに絶対に購入します!
こう言いきれるほど、本当に素晴らしい内容の本なんです!

(この場を借りて…知北 直宏(ちきた なおひろ) さん!Windows Server 2016 R2版の標準テキストも楽しみにお待ちしておりますので、ぜひ執筆をお願いいたします!)

というわけで。

Windows Serverについて勉強したい方に一番おすすめできる本、それが標準テキスト Windows Server 2012 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイドです!
興味がある方はぜひ買って読んで、そして実際に構築に挑んで(これ重要!)みてくださーい!

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