29歳、離婚しました。

家事は元妻にまかせっきり。そんな生活力ゼロ男の離婚後の生活を綴ったブログです。著者がその後の生活の中で見つけた生活術やお役立ち情報をお届けします。

車のエアコンの嫌な臭いが発生しないようにする簡単・おすすめな方法

      2018/04/26

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特に夏場、それもしばらく動かしていなかった車で感じることが多いですが、車のエアコンをつけた際にこんな風に感じたことはありませんか?

うわ、臭っ!車のエアコンから嫌な変な臭いがする!?

鼻をつまんでいる若い女性

酸っぱい臭いや湿気っぽい臭い、カビっぽい臭いなど、いくつかの種類はあるものの、どれも不快に感じる嫌な臭い
はるるの場合、職場で使用している共用の社用車や、ときどき乗せてもらう友人の車などに乗ったときに感じることが多いですね。

そしてあのイヤ~な臭い、あまり知られてはいませんが、実はある簡単な対策方法を車に乗っているときに行うことで、その多くを防ぐことが可能なんです!

はるるがその方法を知ったのは、十数年前のこと。
以来5台以上の車に乗ってきましたが、自分の車ではエアコンから不快な臭いを感じたことはありません。

そこで今回は、車のエアコンで不快な臭いが発生しないようにする簡単・おすすめな方法をご紹介します!

嫌な臭いの原因はカビです!

夏場に車のエアコン送風口から出てくる風で感じることが多い酸っぱい臭いや湿気っぽい臭い、カビっぽい臭いの原因の多くはカビです。

もちろん車の内部の部品、たとえばエアコンフィルターなどに汚れやホコリなど、臭いの原因となる物質がたまっていた場合、これが原因で不快な臭いが発生することはあります。
ですが汚れやホコリなどが原因で、カーエアコンの送風口から強烈な不快な臭いが発生することは多くはありません。※

そして酸っぱい臭いや湿気っぽい臭い、カビっぽい臭いに代表される不快な臭いがカーエアコンの送風口から発生している場合、多くはカーエアコンの内部部品に発生・繁殖したカビを原因としているのです!

今回ご紹介する車のエアコンで不快な臭いが発生しないようにする簡単・おすすめな方法は、このカビを原因とした嫌な臭いに対して効果の高い対策方法です。
そのため他の原因により臭いが発生している場合、あまり効果がないかもしれませんこと、あらかじめご了承ください。

※車内で喫煙される場合、タバコの成分がエアコンフィルターや内部の熱交換器のフィンに付着し、これが原因で不快な臭いが発生することがあります。
この場合は酸っぱい臭いなどではなく、タバコ臭いニオイを強く感じます。

どうしてカーエアコンにカビが発生するの?

カーエアコンで発生する酸っぱい臭いや湿気っぽい臭い、カビっぽい臭いの原因の多くはカビです!
なんて言われると、どうしてカーエアコンにカビが発生するの?と気になった方もいらっしゃると思います。

そこでまずは、車のエアコンにどうしてカビが発生するのか、簡単にご紹介しましょう!

カーエアコン(冷房)の仕組み

カーエアコンにカビが発生するメカニズムを理解するためには、カーエアコン(冷房)が冷たい空気の流れ(風)を発生させる仕組み・原理を知る必要があります。

以下はカーエアコンの仕組みを簡単に説明している図です。

カーエアコンの仕組みの概要図

エアコンの仕組み

液化されたエアコンガスを、エバポレーター内で蒸発させると、気化熱によりエバポレーターが冷えます。
そこに空気を通過させることで、冷たい空気が室内に入ります。

(トヨタ自動車株式会社 – 車内を快適により引用)

カーエアコンは液体が気体に変化(気化)するときに周囲の熱を奪う気化冷却という特性を利用することで、冷たい空気を作り出しています。(気化冷却で奪った熱のことを気化熱と呼びます。)
これは難しい話ではなく、人間の体が熱くなったときに汗をかき、それが気化する(汗が乾く)ことで体を冷却しているメカニズムと同じです。

そしてカーエアコンでは、上図の『冷凍サイクル』と書かれている部分でエアコンガスを圧縮・凝縮・液化。
これをエバポレーターと呼ばれる部品の内部で気化させることによりエバポレーター自体を冷却し、そこにブロアファンで発生させた空気の流れをぶつけます。

こうして発生させた冷たい空気はエアコンの送風口から車内に入り、車内を冷やすのです。

冷凍サイクルで行われていること

エバポレーター内で気化し、周囲の空気を冷やしたエアコンガスは、エンジンを動力としたコンプレッサーで大気圧の十数倍まで圧縮されます。
圧縮されたエアコンガスは高温高圧の状態になるので、これをコンデンサーと呼ばれる装置で冷却します。

するとエアコンガスはそのほとんどが液化するので、これをエキスパンションバルブ(膨張弁)と呼ばれる装置の小さな穴から噴射・一気に気化させることで、エバポレーターを冷却しています。

ちなみにコンデンサーの外観はラジエターと似ていますが、ラジエターが冷却水を冷却するのに対し、コンデンサーはエアコンガスを冷却するという違いがあります。
またコンデンサーは車の前面・ラジエターの横か、前に重ねて設置されているので、車の外部から少し見ることができる車種もあります。

エバポレーターにはエアコン動作中に結露が発生し、たくさんの水分が付着する!

さて、ここまでの説明でカーエアコンの動作の大まかな仕組みについては理解できたと思います。
そしてエアコンの動作の説明の中で登場した聞きなれないエバポレーターという名前の部品が、エアコンに発生するカビに大きく関わっているのです。

と言いますのも、カーエアコンに発生するカビはそのほとんどが、エバポレーターの周囲に発生するからです。

さきほどエバポレーター自体を冷却し、そこにブロアファンで発生させた空気の流れをぶつけて冷たい空気を作ると書きましたね。
このときエバポレーターの周囲では大量の結露が発生しています。
それも水がポタポタとたれてくるような勢いで、です。

これについては、真夏の暑い日に冷たい飲み物を入れたコップやジュースの缶をしばらく放置していると、びっしりと周囲に水滴が付いていることがありますよね。
あれをイメージしてもらえればピン!とくるんじゃないでしょうか。

コップに発生する結露は、コップ内の冷たい飲み物がコップを通じて周囲の空気を冷やし、空気中の水分が水蒸気の状態でいられなくなり(飽和水蒸気量の低下)、コップに水滴となって付着することで起こります。

エバポレーターでは内部のエアコンガスが冷たい飲み物、エバポレーター自身の外側部品がコップの役目をし、自身の周囲に結露を発生させます。
そして結露によって発生した大量の水分は、下部にあるドレン(排水管)を通じて車両下部に排出されます。

夏場にエアコンをかけたまま長時間停車していると、車両の下部に小さな水たまりができていることがありますが、あれは実はエアコン動作時にエバポレーターで起きた結露の水によるものです。

つまりエアコン動作時は、水たまりができるほどの量の結露水がエバポレーターの周囲で発生している、というわけです。

尚、カーエアコンにかぎらずエアコンでは、この『空気中の水分を熱交換器の周囲で結露させて空気中の水分を取り除き、ドレン(排水管・排水口)から排出する』仕組みを使って除湿機能を実現しています。

カビは高温多湿(適温多湿)な場所で繁殖しやすい!

一般的にカビは高温多湿の場所を好むと言われています。(ここでいう高温とは20~35℃のことで、適温多湿と表現されることもあります。)

ここまで読んでいただいた方は、ふむふむ、なるほど!なんとな~く想像できた!
なんて方もいらっしゃると思いますが、エンジン停止後のエバポレーターの周囲はこの高温多湿の条件にぴったり合致!

結露により湿気はたくさんあるし、エンジンの熱により高温(適温)になります。
しかもそれはエンジン停止後もしばらくは続きますし、エアコンの空気の流れによる換気が一切行われなくなり、高温多湿状態が長時間続くわけですから。

そのためカビさんにとっては、繁殖しやすいとってもナイスな環境なんです。

こういった事情から、カビが好む高温多湿(適温多湿)となりやすい夏場のカーエアコン内部(厳密にはエバポレーター周囲)でカビが大発生!
これにより酸っぱい臭いや湿気っぽい臭い、カビっぽい臭いなどの独特なイヤな臭いが発生する、というわけ。

そして冒頭に書いた『しばらく動かしていなかった車』については、カビが発生・繁殖後しばらくはエアコンを動作させておらず、換気が一切行われていないことから、より強烈な臭いを感じるのです。

ちなみにエアコンが動作している最中は、エバポレーターの周囲がカビが繁殖しやすい温度よりも低い温度に保たれるため、カビが繁殖にしくい環境となっています。

エアコン内部にカビが発生・繁殖しやすいのは、(特に夏場の)エンジン停止後に起こりやすい『エバポレーターとその周囲が濡れている(湿度が高い)状況で、長時間高温(適温)状態が続いたとき』と考えていただいてOKです。

カビの発生・繁殖は夏でなくとも、もちろん起こります。
ただ高温多湿(適温多湿)というカビが好む環境となりやすい夏場は、特にカビが発生しやすい季節と言えるでしょう。

車のエアコン内部にカビを発生・繁殖させず、嫌な臭いが発生しないようにする簡単・おすすめな対策方法

車のエアコン内部にカビを発生・繁殖させず、嫌な臭いが発生しないようにする簡単・おすすめな対策方法と書いていますが、これ、本当に簡単な方法なんですよ。

なにしろエンジンを停止する5~10分ほど前に、エアコンを停止して強めの風で送風するだけなので。

この方法を教えてくれたのは、はるるの父親。
そして先にも書いたとおり、この対策方法を知ってからの十数年の間に5台以上の車に乗ってきましたが、自分の車ではエアコンから嫌な変な臭いを感じたことはありません!

というわけで、本当に効果大のスゴイ対策方法なんですよ!

具体的な対策方法について

この対策方法は、以下の手順で行います。

まずは目的地に向かってエアコンを動かした状態でいつもと同じように車を運転してください。
そして車での移動の終盤、あと5~10分くらいで目的地に到着かな~。
といったあたりで、A/Cと書かれたカーエアコンのスイッチを操作して、エアコンを停止
します。

こちら、はるるの現在の愛車であるダイハツ コペンのエアコン操作スイッチパネルです。

コペン(LA400K)のエアコン操作パネル周辺部

TEMP(温度)操作ダイアルの上部にA/Cと書かれたカーエアコンのスイッチがあるので、これを操作してエアコンを停止。

次に風量調整ボタンを操作して、最大風量の3/4~最大風量あたりの強い風を送風するように操作します。
(風量調整ボタンは上記画像左上の扇風機のアイコンが書いてあるボタンです。)

望ましいのは最大風量ですが、送風音が大きく不快に感じる場合は、3/4ほどの送風量で送風を行ってください。

後はそのまま目的地まで走行し、最後にエンジンを停止するだけでOKです!

ご覧のとおり、『エアコン停止 → 強めの風量で送風しながら5~10分くらい走行する → エンジンを停止する』というたった3ステップだけの、とっても簡単な対策方法となっています。

必要に応じて窓を開けてください!

エアコン(A/C)を停止した状態で強い風を送風するように設定すると、ぬるい湿気混じりの風がエアコンの各送風口から出てきます。
そのため不快に感じたり、窓が曇ってしまうことがあります。

この場合には、窓を開けて対応してください。

曇りが取れない、窓を開けられない場合は停車してから行ってください!

『エアコン停止 → 強めの風量で5~10分くらい走行』しようとした際に、フロントウィンドウが曇ってしまう場合。
また雨が降っていて窓を開けられない場合は、再度エアコンをつけてそのまま目的地まで走行してください。
(エアコンを起動後にデフロスターをつければ、フロントウィンドウの曇りはすぐに取れるはずです。)

そして目的地に到着し停車したら、もう一度エアコンを停止。
その後最大風量で短時間送風(※)を行ってから、エンジンを停止してください。

※停車してからの長時間のアイドリングは、騒音問題や環境への影響を考えると望ましくありません。
そのため短時間送風を行った後は、直ちにエンジンを停止してください。

エバポレーターとその周囲を乾燥させることが目的です!

一連の嫌な臭いが発生しないようにする対策方法の目的は、エバポレーターとその周囲を乾燥させること。
これによりエンジン停止後のエバポレーターとその周囲について、カビが好む高温多湿(適温多湿)状態とならないようにすることができ、カビの発生を抑制。
その結果、カーエアコンの悪臭発生を防ぎます。

そのためエアコンを停止してからの送風時間5~10分くらいというのは目安であり、エバポレーターとその周囲が乾燥していないようであればもう少し長くやるなど、調整を行ってください。

エアコンを停止して強めの風量で送風を始めると、最初は湿気混じりの空気がエアコンの吹き出し口から出てきます。
これが時間が経つにつれて湿気が少なくなっていき、乾いた空気が出るようになれば、エバポレーターとその周囲が乾燥している証拠。
念のためそのままもうしばらく送風を行い、その後は送風を停止するか、音がうるさいので弱風(オートエアコンの場合はAuto)に設定しましょう!

カビ臭発生防止のために習慣化することをおすすめします!

今回ご紹介した『エアコン停止 → 強めの風量で送風しながら5~10分くらい走行する → エンジンを停止する』というカーエアコンの悪臭発生防止対策は、エアコンを使った後は必ず行うように習慣化することで、カビの発生・繁殖による悪臭を防ぐ高い効果を発揮します。

そのためこの機会に、ぜひ習慣化することをおすすめしまーす!

補足:既に強烈な悪臭が発生している場合は、エバポレーターの洗浄が効果的!

エアコン使用後の送風による悪臭対策は、既に強烈な悪臭が発生している車両についても、換気やカビ菌を死滅させる※ことにより多少の効果が見込めます。

ただ、やっていることは強い風量での送風(と、それによるエバポレーターとその周囲の乾燥)だけなので、既に強烈な臭いが発生している車両については、その効果は限定的。
そしてこれを解決するには、臭いを発している原因物質そのものを洗浄により取り除く必要があります

※厳密には、カビの菌糸は乾燥で死滅するものの、胞子は死滅しないそうです。

エバポレーターの洗浄については、トヨタさんのwebサイトで紹介されているようなエバポレーター洗浄剤を使って行う方法と、エバポレーターそのものを車から取り外して洗浄する方法があります。

エバポレーター洗浄剤の例:

前者については、車のメンテナンスをある程度自分でできる方であれば、自分で洗浄作業が可能です。

多くの車種では、エバポレーターには助手席のグローブボックスの奥のあたりからアクセスできるので、グローブボックスを取り外し、洗浄剤付属の説明書きの手順にしたがって適切な場所に薬剤を噴霧して洗浄を行います。(詳細は洗浄剤付属の説明書きの手順を参照。)

またこういった洗浄剤を使用する洗浄方法であれば、カー洋品店やディーラーなどでもやってもらえることが多く、この場合には5,000~12,000円前後の費用が必要です。

エバポレーターを車から取り外して洗浄する方法は、洗浄剤による洗浄よりもしっかりと汚れや臭いの原因物質が取れますが、作業がやや大変なため費用がかかります。
車種によってエバポレーターの取り外しやすさが異なるため、洗浄費用は車種によってまちまちですが、最低でも数万円以上の費用が必要です。

エアコンからカビくさいニオイがするということは、『カビまみれの風を浴びている』ということにほかならず、これはあまり気持ちが良いことではありません。
また健康への影響も気になります。

そのため既に車のカーエアコンからカビ臭を含め、強烈な悪臭が発生している場合には、これらエバポレーターの洗浄を検討されると良いでしょう。

以上、補足でした!

 - 乗り物, 健康, 生活,

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