PCスピーカーを買うなら、2.1chのスピーカーがおすすめ!
2018/04/22
本エントリーの目次
今回は、PC用のスピーカーを買う際に、どういった製品を買えば良いのか分からなければ、2.1chのスピーカーがおすすめですよー!というお話。
このスピーカーを買えばいいの?
先日知り合いから、PCの音楽プレーヤーで再生した音楽を流すためのスピーカーを買おうと思うんだけど、こういうのを買えばいいのかな?
という質問がありました。
そこで提示された商品がこちら。
お!これはオシャレで1,500円前後と、とってもリーズナブル!
卓上で使う分には、結構良さそうな感じです。
Logicool?聞いたことないよ~。
変なメーカーなんじゃないの?
なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください!
Logicool(ロジクール)さんは、マウスやトラックボールなどのPC周辺機器とかを作っているメーカーで、超大手の有名企業さんです。
世界的にはロジテックという企業なんですが、日本に進出した際にすでに、別のロジテックというPC周辺機器を扱う会社さんが存在したため、混乱を招かない(混同しない)ように、日本でのみLogicoolとなっています。
別にこれで良さそうな気がしたんですが、念のために用途を聞いてみることに。
リビングでBGMを流すのに使いたい!
いや~念のために用途を聞いておいて良かったです。
危うくOK、OK!これで良いんじゃな~い?
と言ってしまうところでしたよ。
提示されたスピーカーのサイズから、てっきり卓上で使うものだとばかり思っていました…。
しっかりと確認しなければいけませんね。
多分音量不足になるんじゃないか
さて、先の製品の何がダメかと言いますと、おそらく先のスピーカーでは音量不足になるんじゃないかなぁと思うわけ。
というのも、先のスピーカーの仕様を見るかぎり、多分卓上用(PCデスクの上で、ディスプレイの左右に置くなどして使うため)の製品という気がします。
はるるが何を見てそう思ったのかというと、それはズバリ出力。
部屋中に音楽を流すには、0.6Wでは出力が低すぎる!
リビングでBGMを流すために使いたいということなので、部屋中に音楽を流したいわけです。
それに対して、先のスピーカーの0.6Wという出力は、はっきり言って低すぎます。
おそらく、PCまたはスマホの音楽プレーヤーの音量最大 + スピーカー自体のボリュームを最大にしても、満足な音量は期待できないでしょう。
それにその設定で音楽を流したら、音(特に低音)が割れてしまったり、異音がして聞けたものじゃないはず。
出力が1W前後のスピーカーは、出力がかなり弱いのです。
それが悪いということではなく、卓上用として小音量で使う分には十分。
ですが、部屋中に響かせるような大音量を期待するのは難しい、ということ。
だから先の製品は、今回の用途を考えると不適なんじゃなかろうかと。
部屋中に音楽を流すには、1チャンネルあたり7~10Wぐらいの出力がある製品を!
今どきのスピーカーは、そのほとんどが2~6個の複数のスピーカーがセットになっています。
そしてこの1スピーカーあたりの出力が7~10W前後、あるいはそれ以上であれば、12畳くらいのリビングにそれなりの音量で音楽を流すことが可能です。
尚、音声出力1系統のことを1チャンネル、2系統のことを2チャンネルと呼びます。
そして一般的には前者をモノラル、後者をステレオと呼び、チャンネルのことをchと表記します。
家庭用のオーディオ機器の場合、音声出力1系統に対し、1つのスピーカーを使用することがほとんど。(以下はこの前提で記述。)
そのため、今回の用途に適したスピーカーを考えると、1チャンネルあたりの出力が7~10W前後、あるいはそれ以上の製品がおすすめ、ということに。
予算が許すなら、サブウーファーがある製品がおすすめ!
最近ホームシアターの製品を見ると、5.1ch(チャンネル)とか7.1ch、あるいは9.1chなんて製品をよく見かけると思います。
この0.1chは何かというと、サブウーファーという低音域のみを担当・再生するスピーカーのことを指します。
これだけは例外的に、0.1chとして数えることになっています。
つまり5.1chというと、5個のスピーカーと1個のサブウーファーの、計6個のスピーカーが1組の製品ということになります。
このサブウーファーが存在しない、先の友人が選んだ購入候補のスピーカーのような、ステレオスピーカーの場合、それぞれのスピーカーが全音域を担当しています。
こういったスピーカーをフルレンジスピーカーと呼ぶのですが、このタイプは中音と比較して、高音と低音が苦手な傾向にあります。
通常スピーカーは、高音を得意にしたい場合振動する部分を小さく、低音を得意にしたい場合、振動する部分を大きくする必要があります。
これは実際に、家電量販店でサブウーファーの振動部分を見てもらえれば分かると思うのですが、サブウーファーの振動部分は、その直径が非常に大きく、20cmを越えるような製品も少なくありません。
そのため先のスピーカーのような卓上タイプ、または安価なスピーカーセットの多くは、振動部が小さい製品が多く、特に低音の再生が苦手、というわけ。
これについても家電量販店で実際に聞いてもらえれば、こういったスピーカーはシャカシャカ音はよく聞こえるけれど、ドンドンという低音が弱いなぁ。
ときっと感じるはず。
これはスピーカーの振動部自体の直径が小さいため、仕方のないこと。
この弱点を、サブウーファーにより解決したスピーカーセット、それが2.1chのスピーカーです。
2.1chのスピーカーは、主に中高音を担当するステレオスピーカーが1組(2台) + 低音のみを担当するサブウーファーで構成されます。
これにより、卓上タイプ、または安価なスピーカーセットで不足しがちな低音を補う、というわけ。
安価なスピーカーセットであっても、サブウーファーにより低音に厚みが出るだけで、かなり迫力が出るようになります。
そのため小型のスピーカーが良い!とか、持ち運びできるサイズが良い!といったこだわりがなければ、はるるは2.1chのスピーカーセットをおすすめします。
おすすめのスピーカーセットは?
最近の製品で、はるるがおすすめする2.1chのスピーカーは、以下の3機種。
Creative SBS A120
SBS A120は2.5Wのステレオスピーカーと、4Wのサブウーファーのセットで、なんと2,000円ちょっとというビックリ価格の製品。
出力は弱めですが、6畳ほどの部屋であれば、この製品でも程々の音量で音楽を再生可能です。
ただ、12畳を超えるような大きな部屋やリビングでは、少々力不足に感じるかもしれません。
Logicool Z523
Z523は9.5Wのステレオスピーカーと、21Wのサブウーファーのセットで、SBS A120よりもパワフル。
現在の価格は7,000円前後と、SBS A120の3倍程度。
ですがこれだけの出力があれば、普通の一戸建てのリビングでも十分でしょう。
尚、先の知り合いはこのLogicool Z523を購入し、その性能に大変満足とのこと。
Logicool Z623
Z623は35Wのステレオスピーカーと、130Wのサブウーファーのセットで、Z523とは数段違う強力な出力のモデル。
にも関わらず、Z523と3,000円ほどしか変わらない1万円前後で購入可能と、かなりお得な感じがします。
はるるの一番のおすすめです。
PC・スマホ用スピーカーは、2.1chの製品がおすすめです!
先にご説明したとおり、PC用スピーカーの安価、小型な製品の多くは、低音の出力がどうしても弱いです。
そのため、小型のスピーカーが良い!とか、持ち運びできるサイズが良い!
またはとにかく安いのが良い!ということでなければ、サブウーファー付きの2.1chスピーカーセットをおすすめします。
PCやスマホのプレーヤーで再生した音楽を聞くためのスピーカーを検討中の方は、ぜひ検討候補に入れてみてくださーい!