ホントに必要?車のサイドバイザー(雨よけ)の必要性は?
2018/04/22
本エントリーの目次
サイドバイザー(雨よけ、ドアバイザー)は付けておいた方が良いですよ!
これ、車屋さんで新車を購入する際に、ほぼ100%営業マンの方に言われることだと思います。
そして今回は、この車のサイドバイザー(雨よけ、ドアバイザー)についてのお話です。
サイドバイザー(雨よけ)って何?
まずはサイドバイザーって何?という話から。
サイドバイザーとは、以下のような車の両サイドの窓ガラス上部に装着するカバーのことで、主に半透明の黒、または透明な樹脂製の部品です。(下図では濃い黒色の半透明の部品)
車の側面にあることからサイドバイザーと呼ばれますが、ドアの上部についていることからドアバイザーとも呼ばれます。
また主な機能が雨を防ぐことから、雨よけと呼んでいる方もいらっしゃいます。
その主な機能は以下のとおり。
雨や雪の日でも窓を少し開けられる!
これがサイドバイザーの主たる機能。
雨や雪の日でも、車の側面の窓をサイドバイザーの範囲となる、上部3~5cm程度開けておくことが可能です。
つまり窓を開けてもサイドバイザーが雨や雪を防いでくれるので、安心して窓を開けることができる、というわけ。
搭乗者が何を目的に窓を開けたいのかは、いろいろ考えられますが、たとえば以下のシチュエーションで役に立つことが想像できます。
換気効率向上!
たとえば車の中でマクドナルドのハンバーガーを食べたとか、旦那さんがタバコを吸っただとか、彼女さんがとても臭いおならをしただとか、こんな時は一刻も早く車内の空気を入れ替えたい!
こう思いますよね。
車には窓を開けずに換気をする仕組みとして、外気導入という車外の空気を取り込む機能があります。
これを利用していれば、自然に換気される仕組みとなっています。
ですが外気導入による換気よりも、窓を開けて少し走った方が、かなり早く車内の空気を入れ替えられます。
そこでよし!窓を開けよう!と思ったのはいいのですが、外は生憎の土砂降りの雨。
これじゃあ窓を開けらない!
こんな時に大活躍するのが、サイドバイザーというわけ。
もちろん窓を全開にできるわけではないですが、それでも外気導入だけの換気に比べれば、かなり早く車内外の空気の入れ替えが可能です。
安全のために外の音を聞きたい
たとえば踏切の近くや公園の近くなど、安全に車を走行させるために車外の音を聞きたい時があると思います。
そんな時、雨でも窓を開けて車外の音を聞けるようにするために、サイドバイザーが大活躍。
雪が窓につきにくい!
風が強い日はどうにもなりませんが、無風状態で真上から雪が降ってくる時は、サイドバイザーを装着していれば、雪が窓ガラスに付着するのがかなり軽減されます。
これにより、雪で左右の視界が遮られることがなく、安全運転に貢献します。
夏の駐車の際に窓を少しだけ開けておける!
夏の炎天下に屋根のない駐車場に駐車する際などは、窓の上部を数センチ開けて駐車している方を見かけます。
この窓開けにより駐車中も換気が行われるため、閉めっきりの状態に比べると、駐車中の車内の温度上昇を防げる、というわけ。
この時サイドバイザーを装着していれば、突然のゲリラ豪雨でも問題なし。
さらに窓の上部を開けていることが、黒い半透明タイプのサイドバイザーをつけていれば分かりにくくなるため、防犯上のメリットも考えられます。
ただ、窓を開けて駐車しておくこと自体が、防犯の観点からはあまりおすすめできない気がするので、これをサイドバイザーのメリットと言って良いのかは、微妙なところ。
サイドバイザーのデメリット
サイドバイザーを付ける場合、以下のようなデメリットが考えられます。
価格アップ
と言っても大幅アップというわけではなく、たいていの場合1~2万程度の費用増で済むはず。
また稀に、サービスで無料で付けてくれることもあります。
ただこれは本体でお値引きできない時に使う、大人の事情によるものだったりするそう。
高速走行時に風切音が増大
高速道路で走行中の場合など高速走行中には、サイドバイザーによる風切音が大きくなる傾向にあります。
これは気になる方は、かなり気になると思います。
また大型のサイドバイザーを装着すると、小さいものに比べ、より風切音が大きくなりやすいです。
洗車の時に窓を洗いにくくなる
これが実はかなり厄介でして。
サイドバイザーをつけると、窓ガラスの上部を掃除する際にサイドバイザーが邪魔をして手を入れづらくなり、かなり掃除がしにくくなります。
そのため手が大きい方は、別途窓ガラス掃除用のグッズなどを使って、上部までしっかりと洗わないと、洗車後に車に乗ってみると、あれ?窓ガラス上部だけ汚れが残ってる!?
なんてことになりかねません。
ホントは窓を半分ほど開けて洗えれば良いのですが、そうすると洗車の際の泡や水が車内に入ってしまいますから、それはできないのです。
デザインを損なうことがある
これも気にならない方はまったく気にならないでしょうし、気になる方はすごく気になるところ。
サイドバイザーをつけると、車のせっかくのデザインを損なっている!
と感じる方もいらっしゃると思います。
車のカタログやwebサイトでは基本的に、サイドバイザーを付けていない状態の写真が掲載されています。
そのためいざドアバイザーをつけてみると、なんだかカタログと違う…、格好わるいな、これ…。
なんてこともあり得る話。
特にスポーツカーでは、サイドバイザーをつけるとガラッと印象が変わるモデルも多いので、装着の際はよく検討した方が良いかと。
必要がなければ、サイドバイザーを付けなくてもOKですよ!
実際はるるが現在乗っているミラバンには、サイドバイザーを付けていません。
側面から見るとこんな感じ。
購入時にはもちろん営業マンの方に、サイドバイザーをつけておいた方が良いですよ!
と言われたんですが、特に必要ないので、つけなくて大丈夫です!と丁重にお断りしました。
そして現在まで、サイドバイザーがあれば良かったのに!と思ったことは一度もありません。
というわけで、サイドバイザーが不要なら、しっかりとお断りした方が良いでしょう。
だって必要もないものを装着するために、数万円も余計にお金を払うのはもったいないじゃないですか。
サイドバイザーの装着を断ったら、その後の対応が悪くなるんじゃないか。
と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりとしたお店のちゃんとした営業マンの方であれば、まずそんなことにはならないはず。
そのためサイドバイザーを付けますかと聞かれたら、しっかりと必要かどうかを考えてみることをおすすめします。