カッパや折りたたみ傘の悪臭防止、撥水・防水性能復活には防水スプレー!
梅雨時など雨が多い季節に折り畳み傘を使っていると、こんな困ったことが起こることがあります。
折りたたみ傘が臭い…
突然雨が降ってきたので、バッグに入れていた折りたたみ傘を取り出そうとすると、バッグの中から何となく変な臭いが…。
あれれ、なんだか臭い…と思いながら、折りたたみ傘を取り出すと、これが強烈に臭く、悪臭の発生源だということが判明。
こんな経験をお持ちの方は、少なからずいらっしゃるはず。
何を隠そうはるるも、過去に2回この経験をしています。
そしてこの現象は、折りたたみ傘ほど起こりやすくはないものの、普通の傘でも起こり得るのです。
またはるるは勤務先まで自転車で通勤しており、雨の日は雨合羽を着て自転車に乗って会社に向かっています。
そしてこのときに着ている雨合羽が、ある日突然強烈な異臭を放ってしまい、困ってしまったことも。
いや、ホントこれ、たとえ雨に濡れてしまったとしても絶対に着たくないんだけど…と思わざるを得ないほどに、臭いんですよ。
撥水・防水性能がなくなってきた…
傘や折りたたみ傘、雨合羽を使い始めてからしばらく経つと、悪臭発生以外にも困ったことが起こります。
それは撥水・防水性能の低下。
購入したばかりの傘や折りたたみ傘、雨合羽には撥水・防水加工が施されており、水に濡れても本体をバサバサと振れば、すぐに水分が落ちて表面が乾きます。
ところが購入してからしばらく経った傘やカッパは、濡れるとすぐに表面に水分が馴染んてしまい、本体を振っても水分が取れにくくなってしまいます。
今回はこの、傘や折りたたみ傘、雨合羽を使い始めてからしばらく経つと起こりやすい困った点を改善する方法、つまり使用後に強烈な悪臭を発するのを防ぐ方法や、撥水・防水性能の低下を改善する方法をご紹介します!
使用後の傘や折りたたみ傘、雨合羽が、強烈な悪臭を発するのを防ぐ方法
使用後の傘や折りたたみ傘、雨合羽が、強烈な悪臭を発するのを防ぐには、その原因を知り、それが起こらないようにすることが大切です。
強烈な悪臭を発する原因
使用後の傘や折りたたみ傘、雨合羽が、強烈な悪臭を発するのは雑菌の繁殖が原因です。
そのため傘やカッパの表面に雑菌が繁殖しないようにすれば、強烈な悪臭の発生を防ぐことができます。
では具体的に何をすれば良いのかというと、これは本当に簡単。
強烈な悪臭の発生を防ぐ簡単な方法
強烈な悪臭の発生を防ぐには、使用後の傘や折りたたみ傘、雨合羽を濡れたまま放置せず、しっかりと乾燥させること。
特に折りたたみ傘や雨合羽は、しっかりと乾燥させてからケースや収納袋にしまうことが大切です。
たったこれだけですが効果は絶大!
傘やカッパを濡れたまま放置すると、長時間表面が湿った状態のままとなり、雑菌が繁殖しやすい多湿状態となります。
そこでこれを防ぐために、表面をよく乾燥させて水気を取ることで雑菌が繁殖しにくくなり、悪臭の発生を防ぐことができる、というわけ。
雨天の中を移動する際に使った折りたたみ傘や雨合羽は、使用(移動)が終わった後は邪魔になるので、すぐにケースや収納袋にしまいたくなります。
ですがこれをやってしまうと、折りたたみ傘や雨合羽に付着した水分が乾きにくく、長時間多湿状態となり雑菌が繁殖。
その結果、強烈な異臭を発するようになります。
特に暑い時期は雑菌の繁殖が起こりやすいので要注意!
また場合によっては、傘やカッパの表面にカビが生えてしまうこともあります。
したがって折りたたみ傘や雨合羽は、悪臭の発生を防止するため、しっかりと乾くまではケースや収納袋にしまわないようにしましょう!
傘やカッパの悪臭を取り除く方法
残念なことに、傘やカッパが悪臭を発するようになってしまった場合、どうにもできないので捨てるしかないの?
と思われるかもしれません。
たしかに一度傘やカッパが悪臭を発するようになってしまうと、放っておいても臭いはなかなか取れません。
ですが多くのケースでは、とある方法を使えば改善可能なので、ぜひ試してみてほしいことがあります。
それは洗剤を使った丸洗いと乾燥です。
先にも書いたとおり、傘や折りたたみ傘、雨合羽が強烈な悪臭を発するようになるのは、雑菌の繁殖が原因です。
そのため洗剤を使って丸洗いを行い、雑菌を除去すれば、多くの場合強烈な悪臭はなくなります。
こちらも方法は簡単で、食器用中性洗剤を使って傘やカッパの表面をこすり洗いし、キレイにするだけです。
傘やカッパの布地表面の強度はあまり強くないため、柔らかい素材のスポンジを使用するか、指の腹を使って丁寧にこすり洗いをすると良いでしょう。
そして食器用中性洗剤を使ったこすり洗いで傘やカッパの表面をキレイに洗浄したら、風通しの良い日陰となる場所で陰干しを行い、しっかりと全体を乾燥させてください。
こうすることで、傘やカッパの表面に付着・繁殖していた雑菌が取り除かれ、悪臭もなくなります。
食器用中性洗剤であれば、傘やカッパの表面素材への影響はほとんどないと考えられますが、高価な製品に使用する場合は念のため、目立たない場所で問題ないことを確認の上行ってください。
撥水・防水性能復活には防水スプレーを使う!
傘や折りたたみ傘、雨合羽は使い続けるうちに、撥水・防水性能が低下してきます。
また悪臭が発生した傘やカッパに対し、洗剤を使った丸洗いと乾燥を行った場合、撥水・防水機能はほぼなくなっているはず。
こういった事情により撥水・防水性能が低下したときは、ロックタイト 超強力防水スプレーDBS-420などの防水スプレーを使うと良いでしょう。
この製品は以前に靴の防水におすすめですよー!とご紹介したものですが、傘にも使用できます。
参考:ジャングルモックの防水に最適!ロックタイト防水スプレー DBS-420!
使い方はこちらも簡単で、傘やカッパの布地から20cmほど離してスプレーするだけでOK!
生地から20cm離して均一に全体がしっとりと塗れる程度(液ダレしない程度)
(DBS-420 – 缶背面説明書きより引用)
傘に対する使用量の目安は以下記載があることから、缶の中身(防水剤)が1/4ほど減るくらいの量と考えてください。
本製品1本でカサ約4本分。
(DBS-420 – 缶背面説明書きより引用)
防水スプレーを傘やカッパに吹き付けることで、布地の表面に撥水・防水効果が施されます。
これにより使用後の雨に濡れた傘やカッパは、購入当初のように本体をバサバサと振れば、すぐに水分が落ちて表面が乾くようになり、ケースや収納袋にすばやく入れられるようになりますし、悪臭が発生しにくくなるのです。
そのため防水スプレーを使って傘やカッパに対して撥水・防水効果を施すのは、悪臭の発生防止にも効果があります。
ただし注意点もありまして、防水スプレー自体が強烈に臭く有害であるため、必ず屋外で使い、薬剤を吸い込まないようにしてください。(スプレーの臭いは吹き付けた対象物には残留しません。)
また使用可能な材質が以下のようにかぎられているので、使えないものに該当するものには吹き付けないでください。
使えないもの:
ドライクリーニングできない衣類、絹製品、和服、毛皮、昆虫類皮、ゴム、プラスチック製品、ビニール、エナメル製や皮革製品で光沢のあるもの。(DBS-420 – 缶背面説明書きより引用)
長時間の撥水・防水効果が必要なら、LOCTITE(ロックタイト) DBL-380がおすすめ!
現在市販されている防水スプレー製品は大きく分けると、フッ素系、シリコン系、フッ素・シリコン混合(ハイブリッド)系の3種類あり、それぞれ以下の特徴を持っています。
- フッ素系:やや高価、効果持続時間短め、通気性あり
- シリコン系:安価、効果持続時間長め、通気性なし
- フッ素・シリコン混合(ハイブリッド)系:高価、フッ素系とシリコン系の両者の特徴を持つ
先にご紹介したロックタイト 超強力防水スプレーDBS-420はフッ素系であり、防水・防汚効果は高いものの、効果持続時間はやや短めです。
そこで傘や折りたたみ傘の防水におすすめしたいのが、ロックタイト 超強力防水スプレー 長時間 DBL-380。
DBL-380はフッ素・シリコン混合(ハイブリッド)系であり高価なものの、防水効果の持続時間がより長くなります。
※フッ素・シリコン混合(ハイブリッド)系のDBL-380では雨合羽の透湿性能に影響を及ぼす可能性があるため、雨合羽にはフッ素系のDBS-420の使用をおすすめします。
というわけで、傘や折りたたみ傘、雨合羽は、定期的に防水スプレーで防水加工を施し、乾きやすくしておく。
そしてしっかりと乾かしてからしまうことを徹底すれば、悪臭の発生を防ぐことができるはずですよ~!