車で聴く音楽の持ち運びや再生にはスマホやタブレットが便利!
2018/04/25
本エントリーの目次
1か月ほど前に友人と遊んだ際に、こんな出来事が。
カーナビの地図が表示されていない!?
このときは友人が自宅まで迎えに来てくれることになっていたので、そのまま友人の車で目的地に行く予定でした。
そして助手席に乗り込んだところ、カーナビに見慣れない画面が。
『ディスクを確かめてください。』
正確なメッセージは忘れてしまいましたが、たしかこのようなメッセージが表示されていたと思います。
なんでも友人の話によると、カーナビの地図ディスクが正常に読み込めなくなったのか、少し前からカーナビの地図表示が行われくなり、このメッセージが表示されるようになったんだとか。
試しに地図ディスクを一度カーナビから取り出して再度挿入して読み込ませてみると、カリカリカリ・シャー・カリ…。
といった感じで、カーナビが頑張ってディスクを読み取ろうとしています。
ですがうまく読み込めず、しばらくするとあきらめて上記メッセージを表示しているようです。
そしてカーナビの本体に取り込んだ音楽の再生はできていたので、地図ディスク本体か地図ディスクの読み出し用のドライブが不調みたい。
せっかくのカーナビなのにルート案内機能を使えないのはちょっと不便だと思ったので、友人に修理や交換をしないのか聞いたわけ。
音楽をまたカーナビに取り込むのが面倒なんですよね…
この友人の回答には納得。
現在広く使われているHDDなどの記憶媒体を内蔵したカーナビでは、CDなどの音楽メディアをカーナビに挿入して音楽を聞いていると、自動で記憶媒体に取り込んでくれます。
そして一度取り込みが完了すれば、それ以後はCDなどの音楽メディアを挿入せずとも記憶媒体内のデータを使って、音楽を再生可能となります。
友人の車のカーナビはかなり古いモデルなので、修理するよりも新しいモデルに交換した方がお得そう。
ですがこの音楽の取り込み方法の都合上、カーナビを新しいものに交換すると、再度たくさんのCDをカーナビに挿入して音源を記憶媒体に取り込ませる作業が必要になる。
これが非常に面倒な作業なので交換を躊躇している、というわけですね。
ただ友人自身もカーナビのルート案内機能が使えないのは不便なのでどうしたものか…、と考えていたみたい。
そこで、はるるが自分の車で聴く音楽データの再生・持ち運びに使っている方法はどうか。
と提案したところ、『それ、いいですね!最高ですよ!なんで今まで気付かなかったんだろう!』と、とっても好感触。
その翌週に、この方法に対応できるカーナビを購入・交換したようで、『はるるさんが教えてくれた方法でバッチリ音楽を再生できたし、持ち運びが楽で助かりました!』と言っていました。
というわけで今回は、はるるおすすめの『車で聴く音楽の便利な持ち運びや再生方法』をご紹介します!
車で聴く音楽の持ち運びや再生には、スマホやタブレットを使うととっても便利!
はるるがおすすめする『車で聴く音楽の便利な持ち運びや再生方法』はズバリ、スマホやタブレットを使う方法です。
こう言われるとなんだか難しそう…、なんて思われてしまうかもしれませんが、なんてことはありません。
スマホやタブレットに音楽データを保管しておき、それをスマホやタブレットにインストールしたアプリ上で管理・再生し、その音声データを有線、または無線でカーナビに伝送。
カーナビはそれをそのままスピーカーに伝えて音楽を出力・再生させるだけです。
この方法には、以下のような利点があります。
特別な機材の持ち運びは不要!
使用するのは音楽データを再生・出力するスマホやタブレットと、これらのデバイスが出力したデータを仲介・出力するためのカーナビやスピーカー。
カーナビやスピーカーは車に備え付けられているものなので、持ち運ばなければいけないのは、普段から持ち歩いているであろうスマホやタブレットだけ。
つまり特別な機材の持ち運びは必要ありません。
カーナビに新たに音楽データを取り込む必要がない!
音楽データを再生・出力するのはスマホやタブレット。
だからカーナビに新たに音楽データを取り込む必要はありません。
一度スマホやタブレットに音楽データを取り込んでしまえば、あとはそのスマホやタブレットを車に持っていき、有線または無線でカーナビと接続するだけで、音楽を再生可能です。
スマホやタブレットが十分に普及した現在では、スマホやタブレットで音楽を聞いている方も多いです。
こういった方の場合には、すでに音楽データが取り込まれているので、それを車に持っていくだけでOK!
だから、先ほど友人が面倒だと言っていった『カーナビ交換時の音楽データの再取り込み』が不要になるわけですね!
さらにこの利点は、たとえば車を乗り換えた場合にも効果があります。
車を乗り換えた際にも、カーナビに新たに音楽データを取り込む必要がない!
通常車を乗り換えると、使用するカーナビが変わるため、音楽データの再取り込みが必要になります。
ところがスマホやタブレットを使って音楽データの持ち運び・再生をする方法では、カーナビはあくまでも受信した音楽の再生データをスピーカーに仲介する役目のみに徹します。
したがって車を乗り換えたり、カーナビの不調・故障などにより、カーナビを交換したとしても、音楽データの再取り込みが必要になることは一切ないのです!
スマホを機種変したら、再取り込みが必要なんじゃないの?
たしかにそのとおり。
ですがスマホやタブレットでは、カーナビにはない便利な機能があるので、この作業はとっても楽ちんなんです。
といいますのも、スマホやタブレットにはインターネットに接続する機能があり、異なるデバイス間のデータをインターネット経由でコピー・同期することが可能だからです。
だからスマホを機種変した場合、古いスマホ内のデータを一旦ネット上のストレージにアップロードし、そのデータを新しいスマホでダウンロードするだけでデータの移動が完了します。
いちいち何枚ものCDをカーナビに挿入して取り込む必要はありません。
またSDカードなどに音源を移動し、それを別のスマホに接続する、という方法も可能です。
カーナビでも似たようなことができる機種もあるけれど…
実はカーナビの中には、インターネットに接続可能なモデルも存在します。
ただそれらは、地図の更新をネット経由で行ったりするのが主目的で、スマホやタブレットのようにデータの同期を行うような機能を持つものは、はるるの知るかぎりではありません。(もしかしたらあるのかもしれません…。)
またSDカードやUSBメモリーに保存した音声データを再生可能なカーナビも存在します。
ただこれらは対応している音楽データのフォーマットが少なかったり、決まったフォルダー構成で配置しないと再生できなかったりと、すこし融通がきかないことが多いです。
さらにメーカーやモデルごとに対応している仕様が異なり、パソコンでの変換作業が必要になるケースもあるかもしれません。
その点スマホやタブレットの場合では、音楽配信サービスを利用して入手した音楽データは複数のデバイスにデータを簡単に取得可能で、もちろんそのまま再生できます。
しかもインターネットに接続すれば、YouTubeにアクセスするだけで音楽の再生が可能です。(この方法であればデータの移動すら不要です。)
そのためカーナビよりも簡単かつお手軽にデータの移動ができるのは、間違いないでしょう。
またアプリ側が対応しているフォーマットであり再生可能であれば、カーナビ側はそのフォーマットに対応していなくでも、入力データをそのまま再生可能です。(カーナビ側が外部入力に対応している必要はあります。)
したがって以前のカーナビでは対応していたフォーマットなのに、新しいカーナビでは非対応だった…なんて問題は起こりません。
他の車に音楽を持ち運ぶのも簡単!
先にも書いたようにこの方法では、カーナビはあくまでも受信した音楽の再生データをスピーカーに仲介する役目のみに徹します。
だからレンタカーを利用する場合や車の修理中の代車、社用車など、他人の車を運転する際にも、カーナビがスマホの音楽データを仲介する機能を持ってさえいれば、接続するだけで自分の好きな音楽を再生可能になるんです!
YouTubeなど、インターネットのサービスを利用した音楽の再生や映像の視聴が可能!
これについても先にすこしふれましたが、インターネットに接続可能であれば、YouTubeにアクセスするだけで音楽の再生が可能です。
そのためこの方法をメインで使うのであれば、音楽データをスマホやタブレットに取り込んだり、有料の音楽配信サービスを利用する必要はありません。
ただ実際には、あまり現実的な方法とは言えないんですが…。
と言いますのも、車に乗っている間はずっとYouTubeを利用するケースでは、通信料が膨大になり、通信速度制限がかかってしまう可能性が高いため。
したがって月に数回短時間使う分には問題ないと思いますが、常用するのは難しいんじゃないでしょうか。
というわけで以上のような理由から、スマホやタブレットを使った『車で聴く音楽の持ち運びや再生方法』がはるるのおすすめです。
スマホやタブレットで再生した音楽を、カーナビ経由で聞く方法
これには大きくは2つの方法が挙げられます。
有線接続で音楽を聴く方法
この方法を利用するには、カーナビ側にAUX(Auxiliary)端子やLINE IN端子など、スマホと音楽データをやりとりするための線を接続するための入力端子が必要です。
これはたとえば以下の製品などに搭載されています。
このカーナビの場合、正面左下にある穴がAUX端子。
これに以下のようなステレオミニプラグケーブルを接続します。
反対側の端子は、スマホのヘッドホン接続端子に接続。
そしてカーナビ側でAUXモードに切り替えた後、スマホのアプリなどで音楽を再生すると、車のスピーカーから音楽が再生されます。
この時スマホはカーナビをイヤホンやヘッドホンのように扱うので、スマホ側で音量を調節すると、車のスピーカーから流れる音楽の音量が連動して調整されます。
またカーナビ側で音量を調整することも可能ですが、この場合には、スマホの音量は調整されません。
したがってスマホ側で中程度の音量で固定・再生させ、普段の音量調節にはカーナビのボリュームを操作すると良いでしょう。
この方法では、ステレオミニプラグケーブルを物理的に接続するだけなので、設定が簡単な反面、2つのデメリットが発生する可能性があります。
ケーブルが邪魔・接続が面倒
有線接続では、ステレオミニプラグケーブルでスマホ・カーナビ間を接続するわけなので、このケーブルがダラ~ンと垂れ下がって見た目がスッキリとしません。
しかもスマホやタブレットの配置によっては、このケーブルが小物入れの前にかかってしまったり、エアコンの送風口を塞ぐこともあり、とっても邪魔。
さらに普段使いで使用するスマホやタブレットの場合では、乗り降りするたびにケーブルの着脱が必要になるわけで、とっても面倒です。
接続不良によりノイズが入りやすい
ステレオミニプラグケーブルを使った有線接続では、接続不良などにより、ジー…、ザー…といったノイズや雑音が入りやすい印象です。
これは車のエンジンの振動により、端子間の接続・接触不良が起こりやすいことなどからでしょう。
そのため無線接続で音楽を聴く方法が断然おすすめ!
無線接続で音楽を聴く方法
この方法では、スマホ・カーナビ間をBluetoothによる無線通信で接続し、音楽をスマホからカーナビへ伝送します。
無線接続なわけですから、有線接続で必要となるケーブルはもちろん不要ですし、ケーブルに関する問題は一切起こりません。
そのためスマホの他に必要なものは、以下のようなBluetooth通信による音楽再生が可能なカーナビだけとなります。
ただ一点だけ注意がありまして、Bluetoothにはプロファイルと呼ばれる規格(データの圧縮形式などが異なる)があり、スマホとカーナビの双方が同じ規格に対応している必要があります。
これについてはカーナビメーカーさんのwebサイトなどで対応しているデバイス・規格の一覧が公開されていることが多いので、それらを見て通信可能であることを確認の上、購入すると良いでしょう。(新しめのカーナビと最近のスマホであれば、多くの場合通信可能ですが、最新の規格にはカーナビ側が非対応であることが多いです。)
Bluetoothによるスマホ・カーナビ間の接続は、ペアリングという作業を初回に一度だけ行うだけで完了します。
手順は簡単で数分で終わる内容ですが、設定方法が機種によって異なるので、詳細は使用する機材のマニュアルを参照ください。
スマホやタブレットで音楽を聴く場合、レジューム機能の使用に工夫が必要かも!
以前にこのブログでも書いていますが、はるるが乗っていたダイハツ ミラバンには、カーナビを搭載していません。
その代わりにAndroidのタブレットを車載しており、これをカーナビの代用兼音楽プレーヤーとして使用し、オーディオデッキとの間をBluetoothで無線接続しています。
タブレット車載で音楽を聴きたい!ダイハツ ミラバン L275V
こういったスマホやタブレットで音楽を聴く場合、困ったことにレジューム機能が使えないことがあるんです。
レジューム機能とは、エンジンをかけた際、前回再生を停止したところから自動的に再生を開始したり、エンジンを止めた際に自動的に音楽の再生を停止する機能のこと。
これ、カーナビであれば当たり前のことなんですが、車に直接接続されているカーナビと違い、スマホは車に接続されているわけではないので、エンジンの開始・停止をスマホ側が認識するのは意外に難しいのです。
ただこれについては、知恵をしぼればなんとか対応させることも可能です。
たとえばはるるの場合、Tasker Androidを自動化させるなら、このアプリが最高!でご紹介しているTaskerというAndoidアプリを使用してレジューム機能を実現しています。
また音楽再生アプリによっては、このレジューム機能があらかじめ搭載されており、とくに工夫せずとも設定変更だけでレジューム機能が利用できる場合もあります。
これははるるが使用している音楽再生アプリのPowerampであれば、以下の『ヘッドセット取り外し時一時停止』や『Bluetoothでの再生再開』などの設定項目が該当します。
ただこれらの設定項目は、はるるがミラバンに車載しているNexus7(2012)では正常に動作しませんでした。
そのためTaskerを使ってレジューム機能を実現しています。
スマホやタブレットにたくさんの音楽を保存している方には、とってもおすすめ!
今回ご紹介したスマホやタブレットを使って車で聞く音楽の持ち運び・再生をする方法は、カーナビ側が対応していれば、ほとんど出費もなく導入可能です。
そのため音楽データをカーナビに取り込む作業を面倒に感じている方には、ぜひおすすめしたい方法です。
また、スマホやタブレットにたくさんの音楽を保存している方の場合にも、カーナビへの取り込みやそのための変換作業の手間がなくなるので、とってもおすすめ!
興味がある方は、ぜひ試してみてくださーい!