マウスパッドは必ず必要?いいえ、必須ではありませんよ!
2018/04/22
本エントリーの目次
先週末の午後のこと。
自分の席で仕事をしていると、同じフロアで働いているパートさんから、一本の内線電話が。
へーるぷ、みー!
さっそく内線に出ると、どうもソフトウェアの使い方が分からないので助けて欲しい、ということらしい。
ふむふむ、なるほど、と納得。
というのも、そのパートさんのソフトウェアは、つい最近バージョンアップしていたため。
そのせいでUI(ユーザーインターフェース = 情報の表示の仕方や画面のボタンがどこにあるかなどの操作感のこと)が大幅に変わっていたのです。
そこでさっそくパートさんの席に向かったはるる。
軽く口頭で説明した後に、実際に操作しながら、新しいバージョンのソフトウェアの使い方をレクチャーすることに。
そして口頭での説明を終え、いざマウスをお借りして、これこれこうですよ~。
と教えようとすると…。
マウスカーソルの動きがおかしい!?
とにかく使いづらいんですよ。
マウスが。
どう使いづらいのかというと、突然マウスカーソルが加速するんです。
かと思えば、いきなりの減速。
同じ速度で直線的に動かしているつもりでも、ですよ。
マウスのドライバーソフトウェアによっては、加速の設定を行うことが可能なものがあります。
たとえばこんな感じのやつですね。(以下ははるるが使用しているマウス、ロジクールさんのM950tの設定画面。)
だから加速はまだ分かるんです。
でも突然の減速はおかしいと思うわけ。
そこでパートさんに、さらに事情を聞くことに。
このマウス、使いにくくないですか?
パートさん『たしかに1年くらい前から、ちょっと調子が悪いんだよね~。』
はるる『え!?そんなに前からですか?』
パートさん『そうそう!だけど使えないってわけでもないから、そのまま使ってたのよね~。』
はるる『そうなんですか。でもそれだと効率が悪くなっちゃうでしょうから、今度からは何か問題が起きたら、遠慮せずにすぐに言ってください。』
パートさん『ありがとう~助かる!』
はるる『じゃあ、とりあえずマウスを新しいのに交換しますね。』
とまぁ、こんなやりとりがあったわけなんです。
そしてマウスを交換しようと、マウスパッドからマウスをどかした、まさにその瞬間に、マウスが原因ではないことに気付いたんです。
マウスパッドが問題の原因!?
もう一目瞭然でした。
だって、マウスパッドの表面の一部分だけが、ボロボロに剥げていたので。
試しにその部分でマウスを動かしてみると、マウスカーソルの移動がかなり遅く、他の部分で動かすと早くなります。
う~ん、やっぱりこれが原因ですね。
ちなみにこのパートさんは、働き始めてから10年を超えている方。
このボロボロっぷりを見る限り、最初に支給されたマウスとマウスパッドを大切に使いづつけていたんだろう、と思います。
そして同じ所ばかりを使うので、その部分だけパッドの表面が剥げてしまい、その結果マウスの動きがおかしくなった、ということでしょう。
物を大切にする方は、素敵ですね!
とはいっても、これは間違いなく交換した方が良さそう。
そこで事情を説明し、すぐに発注するので、届くまでの間はマウスパッドなしで使ってください。
こうお願いしたところ、予想外の反応が。
え!?マウスパッドなしでも動くの?
はるる『え!?あぁ、はい。この机の材質なら動くと思いますよ?』
こう言って、机の上でマウスを動かしてみせる、はるる。
するとパートさんは目を丸くして、びっくりしている様子。
パートさん『すごーい!でも、私の家のマウスはマウスパッドを敷かないと、上手く動かないのよ~。だから絶対に必要なものだと思っていたんだ~。』
はるる『それ、もしかして使っている場所が、オシャレなガラステーブルの上だったりします?』
パートさん『そうそう!そうなの~。でも何で分かったの?』
はるる『今時の赤い光が出るタイプの光学マウスの場合、ガラスの上だとダメなんですよ。』
パートさん『へぇ~。なるほどね~。』
というわけで。
マウスパッドは必須じゃありません!
マウスパッドを敷かなくても、正常にマウスが動き、不満がないのであれば、マウスパッドは必要ありません。
また先に書いた、ガラス面だと正常に動作しない!
というのは、今最も普及している光学式(赤い光が出るタイプ)のマウスと、高性能モデルによく採用されているレーザー式マウスで起こる問題です。
そのため、少し前によく使用されていた、マウスにボールが入っていたころのマウスでは起こりません。
さらにレーザー式マウスでも、ガラス面で使用可能なことを売りにしているマウスも存在します。
はるるが使用している、M950tもその1つ。
そのためガラス面でマウスを使いたい方は、マウスパッドを買わず、ガラス面対応製品を買う、というのもひとつの手。
ちなみに先のM950は、既に後継製品が発売しているので、今から買うのであれば、以下の後継製品がおすすめです。
実ははるるもこのMX Masterが欲しいんですが、M950がまだまだ使えるし、発売したばかりでまだ高いので、様子見中です。
マウスパッドを使っていません!
はるるは自宅でも会社でも、一切マウスパッドを使っていません。
それで特に不満に感じる点がないからです。
また個人的には、マウスパッドの段差が嫌いなので、ない方が快適!
とすら思っているほど。
はるるはマウスをかなり速いスピードに設定しているため、シングルディスプレイであれば、マウスパッドのエリア外にマウスが落ちることはまずありません。
ただ自宅では4枚のモニターを、会社では3枚のモニターを使ってマルチディスプレイを構成して使用しているため、端から端への移動量が大きいんです。
そのためマウスパッドを使用することにより、マウスの移動範囲が制限されてしまうと、マウスを持ち上げて移動して、という動作が必要になります。
このマウスを持ち上げるという動作も、実は大嫌い。
理由は簡単で、マウスが重いから。(はるるが使用しているM950は、バッテリー内臓のため大きく、そして重いのです。)
以上が、はるるがマウスパッドを使わない理由です。
マウスパッドを使うメリット
マウスパッドは必ずしも必要なものではない、というのは既に書いたとおり。
では、マウスパッドを使うとどんな良いことがあるのか、気になりますよね。
最後に、これについてもふれておこうかと思います。
ポインティング精度が上がることがある!
通常マウスパッドは、マウスを動かしやすくする(滑りやすくする)加工をしている、だとか、光を反射しやすい加工をしている、といった工夫により、マウスカーソルを思ったとおりに動かせるように作られています。
それにより、マウスパッドを使わない場合にくらべ、マウスカーソルを思ったとおりに動かせるようになる。
つまりポインティング精度が上がる、というわけ。
ただこれは、マウスを使っている場所や人によっては、ほとんど変わらないことも。
だから一概にマウスパッドを使ったからといって、ポインティング精度が上がるとも限らないのです。
尚、パソコンでマウスを使ってゲームをする方の場合、このポインティング精度がとっても重要。
そのため、マウスパッドにこだわりをお持ちの方が多いんじゃないかと。
机が傷まない!
マウスを使っている場所には、局所的に何度も何度も摩擦が起こります。
この度重なる局所的な摩擦により、先のパートさんのマウスパッドは、ボロボロになってしまったわけです。
これがもしマウスパッドを敷いていなかった場合、どうなるかというと。
机、もしくはマウス底面のソール(滑りやすくするための部品)が痛みます。
また、両方が共に傷んでしまう場合も。
どちらが傷むかは、双方の接触部分の強度によるので、なんとも言えません。
ちなみに、はるるが使っている会社のマウス(M950)と机の組み合わせでは、机はツルツルに。
それに対してソールはというと、少々傷ついている程度。
そのため机の方が、より傷んでいるように思います。
リストレスト付きのマウスパッドなら、手の疲れが軽減する!
マウスパッドの中には、以下の製品のようにリストレスト付きのものも。
こういったタイプであれば、長時間のマウスを使った作業の際に、手首の疲れを軽減できるかもしれません。
ただリストレストについては、マウスパッドなしの単品でも購入可能です。
そのためリストレストだけが必要であれば、以下のような製品を購入されると良いでしょう。
必要がないなら、無理して買って使う必要はありません!
マウスパッドは、必ずしも必要なものではありません。
だからマウスパッドを使わずにマウスを動かしてみて、その動きに不満がなければ、買う必要はないし、使う必要もないのです。(机に傷が付く可能性はあります。)
ちなみに冒頭のパートさんには、マウスパッドなしで半日ほど使ってみてもらったところ、こんな連絡が。
パートさん『はるるくん!パッドなしの方がスムーズに動くし、移動範囲が限られないから使いやすいよ~!だからマウスパッドは注文しなくて大丈夫なんだけど、もう注文しちゃった?』
はるる『そうですか、まだ注文してませんから大丈夫です!今日帰る前に、発注担当の子に連絡しようと思ってましたから。』
というわけで、もしマウスパッドを買った方が良いのかな。
こう思ったら、まずはしばらくマウスパッドなしで使ってみてから考えても、遅くはないはずですよー!
あっ!ただ、高級な机を使われている方の場合は、マウスパッドを使った方が良いかもしれません。
机に傷がついてしまってからでは遅いですから。
この点だけはご注意くださーい!