エクスプローラーで開くや最近使ったファイルをクイックアクセスに表示するを、GPOで設定する方法
本エントリーの目次
エクスプローラーを開いた直後に『クイックアクセス』が表示されるのを変更したい!
初期設定状態のWindows 10やWindows Server 2019では、エクスプローラーを開いた直後に『クイックアクセス』が表示される設定となっています。
これを変更し、各ドライブの一覧が表示される『PC』が初期表示されるように変更したい場合があります。
また初期設定状態では、プライバシーに関わる設定項目である『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』と『よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する』の設定が有効(以前の使用状況が分かるような設定)となっています。
こちらも設定を変更し、無効(以前の使用状況が分からないような設定)としたい場合があるでしょう。
GUI操作で『エクスプローラーで開く』や『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』の設定を変更する方法
エクスプローラーを開いた直後に『クイックアクセス』が表示されるのは、エクスプローラーのフォルダーオプションにて、『エクスプローラーで開く』という設定項目に『クイックアクセス』が設定されているからです。
フォルダーオプションは、エクスプローラーの『表示』タブ上にある『オプション』ボタンをクリックすることで表示できます。
フォルダーオプションでは『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』と『よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する』の設定も変更可能であり、以下設定部を変更することで、それぞれの設定を変更できます。
1台のPCの設定を変更するだけであれば、この設定方法でも良いでしょう。
ですが複数のPCを設定する場合には、手間がかかります。
これらの設定は、Active Directoryを使用しているドメイン環境であれば、GPOを使って設定が可能です。
そのためドメイン環境で複数のPCに設定を行いたい場合には、GPOを使った設定をおすすめします。
GPOを使ってフォルダーオプションの『エクスプローラーで開く』を設定する方法
GPOを使ってフォルダーオプションの『エクスプローラーで開く』を設定する場合は、GPOの機能で設定対象のPCのレジストリを編集して設定を行います。
またコンピューターとユーザーのそれぞれに対して、設定を適用できるため、環境に合わせて使い分けると良いでしょう。
コンピューターに対して『エクスプローラーで開く』の設定を行う方法
コンピューターに対して設定を行う場合は、グループポリシー管理エディター(gpmc.msc)を起動。
そして任意のGPOの編集画面を開いてから、以下のように展開・操作を実行してください。
[コンピューターの構成] – [基本設定] – [Windowsの設定] – [レジストリ]を右クリック – [新規作成] – [レジストリ項目]
- アクション:更新
- ハイブ:HKEY_LOCAL_MACHINE
- キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- 値の名前:LaunchTo
- 値の種類:REG_DWORD
- 値のデータ:『PC』に設定したい場合は1、『クイックアクセス』に設定したい場合は2
参考:GPOでショートカットやネットワークドライブ、レジストリの設定配布方法
設定が完了したら、対象のコンピューターが属するOUにリンクすることで設定が適用されます。
ユーザーに対して『エクスプローラーで開く』の設定を行う方法
ユーザーに対して設定を行う場合は、GPOを以下のように展開操作し、対象のユーザーが属するOUにリンクしてください。
[ユーザーの構成] – [基本設定] – [Windowsの設定] – [レジストリ]を右クリック – [新規作成] – [レジストリ項目]
- アクション:更新
- ハイブ:HKEY_CURRENT_USER
- キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- 値の名前:LaunchTo
- 値の種類:REG_DWORD
- 値のデータ:『PC』に設定したい場合は1、『クイックアクセス』に設定したい場合は2
GPOを使ってフォルダーオプションの『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』を設定する方法
GPOを使ってフォルダーオプションの『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』を設定する場合は、『エクスプローラーで開く』と同様にGPOの機能で設定対象のPCのレジストリを編集して設定を行います。
コンピューターに対して『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』の設定を行う方法
コンピューターに対して設定を行う場合は、GPOを以下のように展開操作し、対象のコンピューターが属するOUにリンクしてください。
[コンピューターの構成] – [基本設定] – [Windowsの設定] – [レジストリ]を右クリック – [新規作成] – [レジストリ項目]
- アクション:更新
- ハイブ:HKEY_LOCAL_MACHINE
- キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
- 値の名前:ShowRecent
- 値の種類:REG_DWORD
- 値のデータ:『有効 / チェックON』に設定したい場合は1、『無効 / チェックOFF』に設定したい場合は0
ユーザーに対して『最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する』の設定を行う方法
ユーザーに対して設定を行う場合は、GPOを以下のように展開操作し、対象のユーザーが属するOUにリンクしてください。
[ユーザーの構成] – [基本設定] – [Windowsの設定] – [レジストリ]を右クリック – [新規作成] – [レジストリ項目]
- アクション:更新
- ハイブ:HKEY_CURRENT_USER
- キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
- 値の名前:ShowRecent
- 値の種類:REG_DWORD
- 値のデータ:『有効 / チェックON』に設定したい場合は1、『無効 / チェックOFF』に設定したい場合は0
GPOを使ってフォルダーオプションの『よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する』を設定する方法
GPOを使ってフォルダーオプションの『よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する』を設定する場合は、『エクスプローラーで開く』と同様にGPOの機能で設定対象のPCのレジストリを編集して設定を行います。
コンピューターに対して『よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する』の設定を行う方法
コンピューターに対して設定を行う場合は、GPOを以下のように展開操作し、対象のコンピューターが属するOUにリンクしてください。
[コンピューターの構成] – [基本設定] – [Windowsの設定] – [レジストリ]を右クリック – [新規作成] – [レジストリ項目]
- アクション:更新
- ハイブ:HKEY_LOCAL_MACHINE
- キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
- 値の名前:ShowFrequent
- 値の種類:REG_DWORD
- 値のデータ:『有効 / チェックON』に設定したい場合は1、『無効 / チェックOFF』に設定したい場合は0
ユーザーに対して『よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する』の設定を行う方法
ユーザーに対して設定を行う場合は、GPOを以下のように展開操作し、対象のユーザーが属するOUにリンクしてください。
[ユーザーの構成] – [基本設定] – [Windowsの設定] – [レジストリ]を右クリック – [新規作成] – [レジストリ項目]
- アクション:更新
- ハイブ:HKEY_CURRENT_USER
- キーのパス:SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
- 値の名前:ShowFrequent
- 値の種類:REG_DWORD
- 値のデータ:『有効 / チェックON』に設定したい場合は1、『無効 / チェックOFF』に設定したい場合は0
以上、参考になさってくださーい!