PCの動作が遅く、待ち時間が長くイライラするときは買い替えの検討も!
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PCの動作が遅く(重く)、待ち時間が長い!イライラする!
自宅でPCを使って調べ物をしていたり、勤務先で仕事の資料を作っているときなどに、PCの動作が非常に遅く(重く)、作業がはかどらないことがあります。
たとえばExcelを起動しようと、デスクトップにあるショートカットのアイコンをダブルクリックしても、Excelが起動するまでに10秒以上かかってしまうだとか。
エクスプローラーを使ってフォルダーの中を開いていき、目的のファイルを開こうとしているときに、フォルダーをダブルクリックしても、なかなかフォルダー内のデータが表示されず長時間待たされる、など。
こういった動作が遅いPCを使っていると、作業がはかどらないのはもちろんのこと。
頻発する長い待ち時間にイライラしてしまい、精神的な疲労感を感じることもあるでしょう。
ですが多くの場合、多少PCの動作が遅くても、そのまま我慢して使い続けている方が多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、PCの動作が遅い場合の代表的な原因について。
また、待ち時間が長くてイライラするときは、思い切ってPCの買い替えを検討されてはどうでしょうか、という話をします!
PCの動作が遅い原因はさまざま
はるるは勤務先で業務の一環として、数百台のサーバーやネットワーク機材、クライアントPCを管理しています。
そのため『PCの動作が遅くて困っているんです!』、『何か操作をする度に待ち時間が発生して、イライラするんだけど…』といったような相談を受けることがあるんです。
そしてこういった場合、可能なかぎり実物のPCの動作を見せてもらい、その上で対策を講じるようにしています。
これはどうしてかというと、PCの動作が遅い(重い)という現象・結果の原因はさまざまで、実物を見ないとボトルネック※となっている要因を特定できないからです。
※PCの動作が遅い原因となっている一番の理由のこと。
ただし過去の経験から、以下のような要因がPCの動作の遅さの原因となることが多いと感じています。
ストレージ(記憶媒体)の読み書き速度が遅い
PCの内部には、HDDやSSDなどのストレージ(記憶媒体)※と呼ばれる部品が搭載されています。
そしてPCが使用する各種プログラムやデータは、通常はストレージに保存されており、必要なときに読み書きすることで、PCが動作します。
したがってストレージ類の読み書きの速度は、PCの動作速度に非常に大きな影響を与えます。
※補助記憶装置と呼ばれることもあります。
HDDとSSDでは、価格と読み書き速度に違いがあり、HDDは低速だが安い。
SSDは高速だが高価、という傾向があります。
そのため、特にOSのインストール先がHDDである場合、OSの動作そのものが遅くなることから、PC全体の動作が緩慢となります。
ちなみに現状では、市販されているPCのうち、安価な製品にはHDDが。
比較的高価な製品にはSSD、またはSSDとHDDが両方搭載されていることが多いです。
したがって購入時に高価であったPCはSSDが搭載されていることが多く、購入後にストレージが原因で動作が遅いと感じることは少ないでしょう。
メモリ容量の不足
PCの動作には、メモリと呼ばれる記憶媒体も必要不可欠です。
これは先ほどご紹介した補助記憶装置とも呼ばれるストレージ類と区別して、主記憶装置と呼ばれます。
メモリはストレージ類と同様に、情報を記憶するという主要な機能に違いはありません。
ただし動作速度がストレージよりも非常に高速である※1、記憶容量が少ない、容量単価※2が高いという違いがあります。
このメモリの容量が不足している場合にも、PCの動作が遅くなります。
メモリとは何なのか、不足するとどうしてPCの動作が遅くなってしまうのか、適切な搭載量はどれくらいなのか。
といった点については別途詳細に解説しているので、気になる方は併せて以下ページも参照ください。
PCのメモリはどれくらい必要なの?用途別目安量や使用量の確認方法
※1 現在では、一部のストレージ類はメモリの速度に近い、非常に高速な読み書きが可能な製品も開発、販売されています。
※2 単位記憶容量あたりの価格のこと。メモリは1GBあたりの価格がHDDの250倍以上というケースも少なくありません。
CPUの性能不足
現在のPCに搭載されているCPUは、以前の(PCに搭載されていた)CPUに比べ、かなり高性能になっています。
そのためブラウザーを使ったインターネットへのアクセス・webページの閲覧、ExcelやWordを使った資料の作成では、CPUの性能が足りず、動作が遅くなるようことは、起こりにくいです。
しかしノートPCに搭載されている省電力型のCPUや、安価なデスクトップPC製品に搭載されているCPUでは、画像編集などの比較的高い負荷のかかる作業を行った際にCPUの演算性能が足りず、少し操作をする度にワンテンポ待たされてしまう、といったことは起こる場合があります。
これら以外にもPCの動作が遅くなってしまう原因はありますが、特に原因となりやすいのは、これらの要因です。
PCの動作の遅さは、原因に対処することで改善可能だけれど…
PCの動作の遅さを改善したい場合、その原因となっている内容に対処することで可能です。
たとえば現在OSのインストール先がHDDであり、その読み書き速度が原因であれば、HDDをSSDに交換。
そしてOSをSSDにインストールし直す。
メモリ容量の不足であれば、メモリを追加するか、1枚あたりの容量が多い製品に交換※1する。
CPUの性能不足であれば、マザーボードやチップセットが対応している同一規格の上位製品に交換。
併せてCPUクーラーなどの冷却機構も高性能品に交換する※2、といった具合です。
ただしPCにくわしい方でないと、ボトルネック(PCの動作の遅さの原因)の調査が難しいかもしれません。
ボトルネックは必ずしも一つとはかぎらず、複数の要因が関連しあって『動作が遅い』という現象が表面化している場合もあります。
こういったケースでは、複数の要因を突き止めなければいけません。
そして要因が分かったとしても、物理的なストレージの交換やOSのインストール作業は、初心者の方には少し難しいかもしれません。
また要因の問題を改善できないケースも少なくありません。(CPUの性能不足が原因だった場合に、同一規格の上位高性能品が手に入らないなど。)
こういった事情から、PCの動作の遅さを改善したい場合には、PC本体の買い替えも視野に入れて検討するよう、おすすめしています。
※1 メモリスロット(メモリの接続部)は数がかぎられているため、すでに全スロットを使用していた場合は、1枚あたりの容量が多い製品に交換することでしか容量を増やせません。
※2 CPUをより高性能な上位製品に交換すると発熱量が増えることが多く、冷却機構の性能アップが必要となることもまた多いです。
PCの動作が遅く(重く)、待ち時間が長いときは、買い替えも視野に入れて検討を!
PCの動作の遅さを改善したい場合には、PC本体の買い替えも視野に入れて検討するようおすすめしているのは、先に書いたとおり初心者の方には作業が難しいことがある。
内部パーツの交換による改善には、ある程度の知識が必要となる。
また上位高性能品が手に入らないなど、何らかの理由により困難であることも少なくないからです。
そしてこれ以外にも、PC本体の買い替えをおすすめする理由があります。
寿命が近く、あまり延命できない可能性がある
PCの動作が遅くて困ったり、イライラしてしまうケースの多くでは、PCの購入直後から不満を感じていた。
というのは、比較的珍しいケースであると考えます。
それよりも、購入後数年経ってから遅さを感じるようになった、という方のほうがはるかに多いはずです。
PCの寿命はさまざまな要因に影響を受けるため、明確に5年だ!
といったように言うことはできません。
しかしこれまでの経験から、デスクトップPCやノートPCの寿命は3~7年くらい。
サーバー製品でも5~7年くらいであろう、と考えています。
参考:PCの寿命はどれくらい?何年使える?電源やバッテリーが壊れやすい?
したがって購入後数年経ってから、パーツの交換などにより高速化に向けた対応を行ったとしても、PC内部の他のパーツの機械的な寿命や、サポート状況などの期限による寿命などにより、その後長期間使えない(延命できない)場合もあるでしょう。
対してPCの買い替えであれば、内部パーツがすべて新品になるのはもちろんのこと。
Windows OSやOfficeなどのアプリケーションソフトウェアが最新のバージョンとなり、長期的なサポート期間を見込め、その後長期にわたって安心して使用できるはずです。
改善をしても、期待する効果を得られないことがある
PCの動作速度は、複数の内部パーツの性能に影響を受けて決まります。
そのためボトルネックと思われる箇所を一箇所だけ交換しても、期待していた高速化効果を得られないこともあります。
この場合には、その後に他のパーツも交換することで改善できるかもしれません。
ですが当初想定していたよりも、かなり費用がかかってしまった…。
これなら買い替えた方が良かったなぁ、なんてことも。
PCの買い替えの場合は高性能なPCを購入すれば、ほぼ間違いなく動作の遅さは改善されるでしょう。
また動作が改善されるか不安な場合には、購入前に店員さんに相談し、アドバイスを受けておくと安心ですね。
この場合には、以下のような内容をまとめてから質問することで、より適切なアドバイスを受けられるでしょう。
- 現在使っているPCの型番や性能
- PCを使って主に行っている作業や、使用しているアプリケーションソフトウェア
- どういった作業を行っているときに、PCの動作の遅さを感じるのか
参考:簡単にPC(パソコン)のスペック(性能)を確認する方法
以上のような理由から、PCの動作の遅さを改善したい場合には、PC本体の買い替えも視野に入れて検討するよう、おすすめしています。
多くの時間を待ち時間としてしまうのは、もったいない!
PCの動作を高速化するために部品を購入・交換したり、PC本体を買い替えるのは、とても大きな出費が発生します。
そのため、なかなか購入を決意できない場合もあるでしょう。
ですが動作が遅いPCを使い続けると、とても多くの時間を待ち時間に使うことになります。
これは本当にもったいないことですよね。
だから、かぎりある時間を有効に使うための出費なんだと、前向きに考えてみてはどうでしょうか。
現在では、ネット通販サイトなどで購入可能なBTO PC※であれば、高性能なPCが比較的安価に購入可能です。
参考までに、BTO PCを購入可能なネット通販サイトをいくつかご紹介しましょう。
※あらかじめ決められた部品について、ある程度自分の好きな部品に変更して購入可能なPCのこと。
また自分の用途にあったPCを探したい場合は、PCショップ ドスパラさんのパソコンセルフチェックを使ってみてください。
参考:PC購入時、用途にあった性能や構成を知るにはパソコンセルフチェック!
サクサク・軽快に動作するPCを使用すると、作業が本当にはかどります。
PCの動作が遅くて困っている方は、PC本体の買い替えも視野に入れて検討くださーい!