バックミラーで車両の後方を見にくくなったときの原因と、その対策方法
車を運転しているときに、こんな風に感じることがあります。
バックミラーで車両の後方が見えづらい!以前よりも見えにくくなった気がする!
これは昼間に運転しているときよりも、夜間に運転しているときに感じることが多いんじゃないでしょうか。
バックミラー※を使って見ていた車両後方の様子が、なんだか見えづらくなったような…。
以前はクリアであったのに、最近はボケたような感じで細部が見えにくい気がする…といったように感じる現象です。
※バックミラーは下記画像の中心にあるミラーで、車内にあることからルームミラーとも呼ばれます。(車両の左右にあるミラーはサイドミラー。)
ただ以前の見え具合と明確に比べることはできないため、気のせいかもしれないなぁ。
なんて考えて、そのままあまり気にせずに運転を続けるケースがほとんどでしょう。
ですが、この『バックミラーで車両の後方が見えづらい』と感じる現象は気のせいではなく、実際に以前よりも見えづらくなっていることも少なくないはず。
そこで今回は、『バックミラーで車両の後方が見えづらい』と感じるようになる現象の原因と、その対処方法についてご紹介します!
最近、なんだかバックミラーで車両の後方が見えにくくなったような気がする…。
と感じている方は、ぜひ参考になさってください!
バックミラーで車両の後方が見えづらくなる原因と対処方法
バックミラーで車両の後方が見えづらくなる主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
視力が悪くなった
何を当たり前のことを…なんて言われてしまいそうですが、これが原因で車両後方が見えづらくなっているケースは、決して少なくはないでしょう。
視力検査は年に1回、健康診断のときに行っているだけ、という方がほとんどのはず。
そのため自身の視力の低下を、数値の低下により明確に認識する機会は、あまり多くはありません。
なにしろ毎日寝ているとき以外は常に、目を使って周囲の状況を見ているので、自分では視力の低下にはなかなか気付けないんですよね…。
ですが視力が低下すれば、バックミラー越しに見る車両後方の様子が見えにくくなったり、細部がぼやけたように感じるのは当然です。
これが見にくさの原因である場合には、メガネをかける。
またはコンタクトレンズを装着するなどして視力を矯正することで、改善可能です。
はるるは数年前に、30年以上続けてきた裸眼生活に別れを告げ、メガネをかけるようになりましたが、低下した視力をメガネで矯正したときの視界のクリアさには、本当に驚きました。
参考:
人生で初めての度付きメガネを眼鏡市場で作り、その素晴らしい接客・品質に大満足!
30年以上メガネに縁がなかった私が、人生で初めての度付きメガネをかけ始めて感じたこと
というわけで、視力低下の疑いがある場合には、眼科や眼鏡屋さんで視力を計測。
そして視力が低いようであれば、メガネやコンタクトレンズの装着を検討されると良いでしょう。
ちなみに自動車運転免許の取得・更新を行う場合、視力については以下のような規定があります。(2017年4月現在)
原付免許、小型特殊免許
両眼で0.5以上、又は一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上です。中型第一種免許(8トン限定中型)、準中型第一種免許(5トン限定準中型)、普通第一種免許、二輪免許、大型特殊免許、普通仮免許
両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上、又は一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上です。大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許、大型仮免許、中型仮免許、準中型仮免許
両眼で0.8以上で、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上、さらに、深視力として、三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により3回検査した平均誤差が2センチ以内です。(警視庁 – 適性試験の視力の合格基準より引用)
目(体)とミラーの位置関係がズレている
バックミラーを使っての車両の後方確認は、車両後方の景色・様子をバックミラーで反射させて視認する、という仕組みとなっています。
そのためミラーの角度が以前と変わったり、自分の目の位置が変わるなどし、目とミラーの位置関係がズレた場合、後方の見える範囲が変わったり見えにくく感じることがあるのです。
バックミラーの角度は、掃除をした際や手動防眩機能※の切替時にミラーに触れることで、ズレてしまうことがあります。
※手動防眩式のバックミラーでは、ミラー下部のレバーを操作することで、後続車のヘッドランプの眩しさを抑える防眩機能を有効化できます。
また目の位置は座高(身長)が伸びる、座り方を変えた、シートの前後位置を変更した、シートリフターの調整により座面の高さを変更したなどで変わります。
他には薄着をする夏の暖かい時期と、厚着をする冬の寒い時期でも、体の位置が変わることにより目の位置が変わります。
目(体)とミラーの位置関係のズレが原因で起きている見えにくさの場合には、ミラーの向きを適切な位置に調整することで改善できます。
したがってミラーが見えにくい気がする…と感じた場合には、バックミラーの向きを適切な位置に調整してみるのも効果的です。
車両後方の窓が汚れている
先にも書いたとおり、バックミラーを使っての車両の後方確認は、車両後方の景色・様子をバックミラーで反射させて視認する。
という仕組みです。
だから車両後方の窓が汚れていると、バックミラーで車両の後方が見えづらくなる原因となります。
これが原因のケースでは、車両後方の窓を掃除すればOK!
ただし一点だけ要注意ポイントがありまして。
それは、外窓だけではなく内窓もキレイに掃除することです。
外窓(車両の窓の外側部分)は、洗車する際にボディー外装部と一緒にキレイに洗われています。
ところが内窓(車両の窓の内側部分)については、洗車時に車両内部の掃除も意識的に行わないかぎり、掃除されることがありません。
車両の内側であるため、そんなに汚れていないように思いがちですが、意外と汚れているもの。
そして掃除の頻度が少ないことから、車両後方の内窓がひどく汚れていて、ミラー越しに後方の様子を見にくくなるケースも少なくないのです。
車両の内窓の掃除方法
車両の内窓の掃除については、以下のようなマイクロファイバータオル、またはマイクロファイバー布巾製品を2枚用意。
マイクロファイバータオル製品の例:
マイクロファイバー布巾製品の例:
そしてその片方を水で濡らしてから、拭き掃除を行います。
水拭きを終えたら、水分が乾ききる前に濡らしていない方のタオル・布巾を使って乾拭きを行ってください。
水拭きでは取れない、手指の油分(手アカ)などの油汚れが内窓に付着している場合は、エクスクリアのような油溶性クリーナーを使うことで、キレイに落とすことができます。
カーメイト 洗車用品 車内用ガラスクリーナー エクスクリア 50ml C69
車の内窓掃除については、別途車の内窓(窓ガラスの内側)掃除には水拭きと油汚れ対策にエクスクリア!でよりくわしく書いてるので、併せて参考になさってください。
バックミラーが汚れている
車両後方の窓が汚れているケースと同様に、バックミラーが汚れている場合にも、車両後方の様子が見えにくくなります。
このケースでは、バックミラー本体の鏡の表面部分を掃除して汚れを取り除くことで、視界がクリアになるはずです。
鏡の表面は窓ガラスと同じようにガラスでできているため、車両の内窓の掃除方法でご紹介している、水拭きしてからその水分が乾く前に乾拭きを行う掃除方法でキレイになります。
特に車内で喫煙をされる方の車両は、窓の内側部分やバックミラーの鏡面部分に粘着性のあるヤニ成分が付着し、これにホコリが付いて汚れやすいです。
ヤニ成分は水拭きでは落ちませんが、油溶性クリーナーであるエクスクリアを使うことでキレイに掃除できるので、喫煙される方は使用を検討ください。
以上、参考になさってくださーい!